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電源ラインに挿入せずに電流測定「クランプメーター」
購入したクランプメーター「VC3266D」
中学生のときに理科の授業で習った電流の測定方法は、電流計は回路に直列に挿入する、というものではなかっただろうか。そのため、電流を測定するときは、電流計の挿入のために一度回路を切断しなければならない。
しかし、大人の社会では、電流を計る方法がまだあるのだ。その1つがクランプメーターを使って計る方法。クランプメーターは大きな洗濯ばさみのような形状で、電線を挟むだけで、その電線を流れている電流を測定できるのだ。仕組みとしては、電気が流れている電線から出る磁力線を計って、その強さから電流を算出するというもの。「フレミングの左手の法則」あたりの応用だと思って良い。
このクランプメーターを使えば、何よりも回路を切断することなく電流を測定できる。さらに、大電流に対応した電流形は高価だったり、そもそも大電流が流れる回路に余計なものを挿入すると、電圧降下などの影響が出たりする可能性もある。クランプメーターを使うことで手軽に電流が測定できるのだ。
ただ、このクランプメーターにも欠点がある。まず、値段はそれなりに高い。クランプメーターには交流対応機種と、交/直流に対応したものがある。値段は後者のほうが高く、国内ブランドなら2万円はくだらない。電気工事関係者でもなければ交流のみのクランプメーターでは利用価値は少ない。また、クランプメーターにはある程度の誤差があり、挟み方が悪かったり、周囲の影響によって誤差が拡大してしまう。
クランプメーターで測定する身近なものとしては、大電流が流れる自動車がある。たとえば、バッテリーまわりの電気の流れ具合はバッテリーに接続されるケーブルで測定できる。最近流行の自動車の“アーシング”の施工でも、実際にアーシングで増設したケーブルにクランプメーターを挟めば、そのケーブルに電流が流れているかどうかもわかる。
今回筆者が購入した製品は、ネットオークションに出品されていた中国ブランドの激安品。直流測定時のゼロ調整が手動で、その上調整のボリュームが荒い。さらに電池室の作りが悪く、電池によっては削らないと入らないなど、「安かろう悪かろう」とされかねない仕上がりだ。
ただ、これでもいちおう電流は測定できる。試しに自動車のバッテリーのケーブルを挟んでみたが、エンジンがかかった直後はたくさん充電されるために大電流が流れ、しばらくすると電流が落ち着く様子がわかった。
また、家電の電流を調べることもできる。ACアダプターを密集したコンセントに接続するアダプターがあるが、これを裂いて片側ずつに開き、片方をクランプすることで電流を調べることもできた。
クランプメーターを使って電流を測定したところで、何か変わるわけではないが、とりあえず測定できるという点では非常に面白い道具だ。ただし、実用とするなら、それなり質の製品を買うことをお勧めしたい。
ケーブルを接続すれば、ふつうのテスターとしての利用も可能。左上の小さなつまみは、直流電流を測定する際のゼロ調整。測定していないのにゼロを指さないのはご愛嬌
電池ボックス。電池を交換したところ、凸の長さが足りず接触せず。若干削って回避した
自動車のバッテリーを測定したところ。エンジンをかけた状態で発電分の3.8Aが流れている
ACはこのように使えば電流の測定ができる。流れてないのに0.2Aの指計は測定誤差……としておこう
品名
購入価格
購入場所
クランプメーター(VC3266D)
約6,000円
ネットオークション
(江須田)
2005/09/20 11:05
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ケータイWatch編集部
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