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ちょっと変わったステープラー「ペーパーステッチロック」

ペーパーステッチロック
 “ホッチキス”あるいは“ホチキス”と入力するとご親切なATOKは「商標名」と警告を表示してくれる。試しに“ウォークマン”“宅急便”“クレパス”“パラゾール”と思いつく定番商標をキーボードで打つと、同様に警告が出る。筆者が思いついた「商標名」はその程度だが、この中でも“ホッチキス”と“ウォークマン”は日常生活の中でも定着感の強い言葉だ。

 ホッチキスはマックス株式会社の製品名で、一般用語ではステープラーと言うが、現実にステープラーと言う言葉を聞くことは極めて少ない。「ホッチキスで留めて」「ホッチキスして」「ホチキス留め」とは使われるが「ステープラーして」と言われた経験はない。老舗の長年の努力と現在でもシェア75%を誇る製品力の賜物であろうか。ちなみに海外では英語圏はステープラー、イタリアではクチトリッチ、ロシアではスシュヴァーチェリ、香港では「釘書機」と言われているらしい。

 ホッチキスの歴史はマックスのホッチキス物語に詳しく書かれている。いわゆる現在のホッチキススタイルの製品は、昭和27年に発売されており、半世紀以上の歴史を経ても変わらぬスタイルなのは当初から完成度が高かったのであろう。

 そんな定番であるホッチキス(正しくはステープラー)に針なしタイプが存在する。40歳以上の方は「象が踏んでも壊れない」でお馴染みのサンスター文具が販売するペーパーステッチロックだ。針を無くせばシュレッダーに掛ける前に針を取り除く手間がなくなり、いざという時に針が無くてガッカリすることから解放される。何となく環境にも優しい感じがしたので試しに買ってみた。

 デザインはウサギかネズミのような感じで、そこそこ好感が持てる。仕組みは写真を見てもらう方が分かりやすいが、矢印型の穴を開け、矢印の先の△部分を引っかける感じで紙を留める方式だ。留められる枚数は4枚、強度はそこそこで針と比較するとやはり弱い感じだ。実用面では枚数、強度、仕上がりなど、50年の歴史のあるホッチキスにはかなわないかもしれないが、これで留めた書類を見た人はかなりの確率で反応するので、ウケに関しては勝っていると言えよう。

 金属ボディーで7枚まで留められる「ペーパーステッチロックZn」や動物のキャラをあしらった「ペーパーステッチロックアニマル」などラインアップも揃っているので、ささやかな地球環境への貢献と、ウケに興味のある方にはお奨めしたい。


背面から見ると矢印形の刃が3個 紙を矢印形状に切り抜いて押し出すため、このような形に

矢印の先の△部分を折り込んで留める 最終的な仕上がりを表と裏から見る。△部が引っかかって留まる

品名 発売元 購入価格
ペーパーステッチロック サンスター文具 1,800円



URL
  製品情報
  http://www.sun-star-stationery.co.jp/prod/idea04.html


(weekone)
2005/08/29 11:10

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