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使うシーンは少ないが、あると便利な「デジタルノギス」
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0.01mmまで測定可能なデジタルノギス。右端の端子の伸びで、深さも測れる
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電源を入れ、ゼロリセットをしてから使い始める
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筆者は、小さな頃から工作が大好きだったが、兎小屋マンション生活が長く、自室で大掛かりな大工仕事ができなくなってからは、大工道具も最低限のモノだけを備え、精巧なプラモデル作りや、狭い室内をゆっくり走る戦車のラジコン製作程度に止まっていた。
細かなモノを組み立てるためのペンチやニッパー、ドライバーや小型のハンマーなどは必要に応じて買い揃えてきたので、それなりの充実度だ。しかし、意外と必要な時に手許にないのがモノの直径や内径を計る特種な測定道具である「ノギス」だ。ノギスは、ドイツ語のNoniusがその語源らしいが、これはインターネット上で調べた付け焼き刃の知識の1つなので、筆者もそれ以上詳しいことはわからない。
以前、大きな100円ショップで暇潰しをしていた時、プラスチック製の、どこからみても正確とは思えないノギスを購入した。それ以来、断面が丸いモノをみれば、むやみに直径を測定したくなるおかしな症状が現われ、おおよそ自宅にあるほとんどのモノの直径は測ってしまった。
モノの直径をいろいろ計ってみて、一番興味深いのはボールペンを代表とする身の回りにある筆記具だろう。多少の例外を除いて、そのほとんどは集中的にある直径ゾーンに確実に収まっている。人の指の長さや手の大きさに関係するので、当然と言えばしごく当然だ。しかし、ボールペンに比較すると鉛筆の直径は、意外と国によってまちまちだということがわかった。
日本の鉛筆の方が、鉛筆の発明国であるドイツの鉛筆に比較して、その直径が0.2~0.3mmは大きい。日常生活から見れば、ゴミのような誤差なので、たいした差でははなさそうだが、ファーバーカステル社などのお洒落なイレーザー&削り付きエクステンダーなどを国産の高級MONO鉛筆などと一緒にに使用したいような場合には、この僅差が大きく影響してくるのだ。太さの差は何に由来するのか筆者の知るところではないが、モノの直径を測るだけでもいろんなことが見えてくる。
測定趣味が加速度的にディープになってくると、興味はマイクロ単位に向かい、100円ショップのノギスの能力では、当然ながら満足感がなくなってくる。今回ご紹介する「デジタルノギス」は、なんと0.01mmまでをデジタル測定できる気持ちの良さだ。ノギスと呼ばれるには基本的に0.05mmまでの測定ができれば、その名前に恥じないらしい。今回のデジタルノギスはSR44ボタン電池1個で動作し、最長150mmまでが測定範囲なので、おおよそ個人が測定したいモノは全てカバーされていると考えられる。目盛りを読むことなく、デジタルで表示されるそれはなかなか快適だ。
文化系の筆者は、今回このデジタルノギスを購入するまで、ノギスの「ディップスバー」というモノで、穴の深さも測定できるとはまったく知らなかった。何事も経験に勝る理解はないということを再度実感した次第だ。直接コンピュータや測定器にデータを渡すインターフェイスも標準で付属しているが、残念ながら筆者には「猫に小判」のコネクタだった。こんな精巧なノギスが4,000円程度で買える。ホチキスと同じく一家に一台デジタルノギスの時代だ。
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直接、パソコンや測定器に接続するインターフェイスもある
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デジタルノギスを購入するキッカケとなった100円ショップのノギス
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商品名 |
価格 |
購入場所 |
150mmデジタルノギス |
4,000円程度 |
Webショップ |
(ゼロ・ハリ)
2005/08/22 11:10
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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