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「会社員用・一生物・堅牢靴」を海外で割安に買う
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全米各地にあるオールデン靴店。写真はサンフランシスコ店
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日本国内でこれだけのラインアップを見ることはほぼ不可能。これでも見えてるのは全ラインアップの約半分
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アディダスのコンピュータ内蔵アスリート靴「アディダス・ワン」にはヤケに惹かれても、サラリーマンの履く業務用日常靴にはあまりこだわりのないクラリーノ派の筆者。だったのだが、昨今矢継ぎ早に創刊された不良中年育成誌などの高級靴ブームに、少し影響されたのかもしれない。たまたま出張先のサンフランシスコ市内にも、そうしたブランドの靴屋さんがあったことを思い出し、興味本位でショップを訪問。結果、恒例の衝動買いをしでかした。
サンフランシスコは坂の多い、きれいな街だ。急勾配の坂道を徒歩で上り下りすると、靴との相性の良し悪しが身に染みて感じることができる街でもある。シリコンバレーがもっとも熱かった頃には、帰国前に頻繁に訪れた街だが、今回はなんと5年ぶりの訪問だった。多くの思い出あるお店は様変わりし、超美味しかった記憶のあるお寿司屋さんも、お土産の定番だった大きな玩具屋さんも、好きだった文房具屋さんも、すべてなくなり、通りにはほとんど銀座と同じようなブランドショップが並んでいた。情報のスピードアップは、世界中の街からその個性を剥ぎ取っていくようだ。
国内で男性雑誌によく掲載され、一般的な紳士靴の定番的扱いを受けているブランド品の中でも、ひときわ有名なのがオールデン(Alden)社の革靴だろう。120年ほど昔にマサチュセッツ州、ニューイングランド地方で創業した米国の著名な靴メーカーだ。コードバンと呼ばれる馬の尻部の丈夫な革を使った紳士靴で、その丈夫さはきちんと扱って、修理を適宜行なえば一生モノだと言われている。リーガルもそうだが、米国製の靴は極めて丈夫だがハードなため、足の方で靴に合わせないといけないという不安感がある。
サンフランシスコの「オールデンショップ」は、昔と同じ場所にあり、ちょうど今回宿泊したホテルと目と鼻の先だった。10時の開店を待って、朝食の後に友人と2人で冷やかしに出かけた。開店すぐで他に客はおらず、店員とじっくり靴選びができた。オールデンと言えば、オンにもオフにも大活躍できる足首がすっぽり隠れる「チャッカーブーツ」が日本でも人気の定番商品だ。また、ビジネスにも十分使える「タッセル」も今回の購入対象だ。
日本の通称セレクトショップなどで、これらの靴を両方同時に購入すれば、少なく見積もっても17~18万円にはなるだろう。店員の薦めるまま専用の足形測定器で左右の足を採寸、筆者の場合は、タッセルが8Eサイズ、チャッカーブーツが7.5Eというのが店員お薦めのベストサイズのようだった。店の奥から持ち出されてきた真新しいそれぞれの靴を履き、店内を3~4分散歩。確かに革は堅くて丈夫そうだ。特に足首以下の全体をホールドされた感じのチャッカーブーツは少し違和感はあるが、フィット感は抜群だ。
価格も国内価格に比べてかなり安く「9月にもまたサンフランシスコに来る予定だから、その時に調整などが必要ならやってもらおう」なんて甘い考えもちらつき、2足を衝動買いしてしまった。国内で購入することとの価格比較になってしまったが、2足を各平均3年履き、3年目に約2万円かけて米国まで送り、純正の修復を施し、合計で最低約6年履くことを前提に計算してみると、タッセルは月に約780円、チャッカーブーツは月1,000円見当だ。これを安いと思うか高いと思うかは個人の判断次第だろう。世界の頂点に立つ靴を6年間履いて、月1,000以下。筆者としては超安いと思い込みたいところだが、さてみなさんはどう思われるだろうか?
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同社専用の靴サイズの計測器。意外と正確なので驚き
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最終的に購入したチャッカーブーツ(左)とタッセル(右)。国内相場価格の40%オフ?
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商品名 |
価格 |
購入場所 |
タッセル チャッカーブーツ |
325ドル(税別) 490ドル(税別) |
米サンフランシスコ カーニーストリートのオールデンショップ |
■ URL
オールデン(英文)
http://www.aldenshoes.com/
(ゼロ・ハリ)
2005/08/24 11:00
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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