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大切なカメラとレンズを守るなら「防湿庫」で
東洋リビング 防湿庫 ED-40SS
わけあってデジタル一眼レフを購入したところ、呪いにでもかかったかのようにレンズのカタログばかり眺めるようになってしまい、ちょっと時間があるとオークションで狙ったレンズを追いかけるようになっていた。気がつけば購入当初2本しかなかった交換レンズが、あっという間に7本に増殖……。途中で、はたと我に返り、利用頻度がもっとも低いと思われる1本は手放したが、それでも6本が残った。「いよいよハマりましたね~」とモニターの向こう側で、見えないはずの知人がニヤリと笑うのがわかった。
「レンズは湿気に注意しな。カビが生えたらタイへンだよ!」そんなアドバイスをもらい、初めの頃は見よう見まねで除湿剤を入れたプラスチックボックスでしのいでいたが、逆にあまり乾燥させすぎてもレンズにはよくないという。しかし除湿剤だけではコンディションがわからない。気がつけば検索キーワードが「防湿庫」ばかりになっていた。
「防湿庫」とは、温度と湿度を一定に保つことで、大切な品物をカビから守ったり、湿度による変質を防ぐための保管用キャビネットのことである。カメラやレンズだけでなく、フィルムやビデオテープ、写真、宝石、時計などの保管にも有効であり、大切なコレクション品の保存にも良いのだ。押入れの中から久しぶりに取り出した古いカメラを覗いてみたら、白い斑点が見えた! なんていうのは、湿度の影響でレンズの内部にカビが発生してしまった状態だろう。多くの場合、このようなカビを完全に除去するのはきわめて困難だ。
こうなると写真の仕上がりに影響するだけでなく、せっかくのレアものでも価値が失われて、オークションなどで売ろうとしてもジャンク品と化してしまう可能性大。もし、手元にあるカメラやレンズの売却を考えているなら、「防湿庫で大切に保管していたのでカビもなくきれいな状態です」という一文が価格に与える影響力は大きいのである。もちろん売却を考える前に、普段から快適に利用するためにも持っていて損はない一品。そんなわけで探し始めた防湿庫。収納したいカメラやレンズの量と設置場所、価格、取り出しやすさの面で選んだのが東洋リビングの「ED-40SS」であった。
大きさは、33×45×35cm(幅×高×奥行)で、高さも調整できるスチール引き出し棚が1つついたコンパクトタイプ。重量は10kgと軽いので、女性でも配送後の設置が簡単だ。湿度コントロールは内部のダイヤルにより「低」「標準」「高」の3段切り替えで、「標準」にセットされていることを確認したら、あとはケーブルをコンセントに差し込むだけ。自動的に湿度40%に維持してくれる。稼動音もほとんどなく静かなのは嬉しい。背面には予備コンセントが1つ用意されているので必要に応じて利用できるほか、鍵もあるので大切なコレクションも守れる。早速手持ちのレンズすべてと予備のカメラ、ときどき利用するクラシックカメラなどを収納してみた。
そうしているうちに季節はいよいよ梅雨へ突入。今日も外からは軒を打つ雨音が聞こえている。心なしか皮膚がベタベタしているような気がする。しかしふとあけた防湿庫内部の空気はさらりとしたものだ。常に湿度40%、温度は25度程度で、雨の日もレンズを取り巻く環境は快適らしい。小さいながらも家主より快適な空間ではないか! できれば自分が入りたい。もしかしたらクラシックになるまで「鮮度」を維持できるかもしれぬ……そんなわけないか。
その前に、この防湿庫を買い換えるようなことにならぬよう、財布の口はがっちり閉じておかねばならないと考えているのであった。おそるべし、レンズ地獄。
取り付け位置も調整できるスチール引き出し棚は、取り出しに便利
奥の壁に湿度コントロールダイヤルがついている
背面には予備コンセントがついているので、防湿庫の設置でコンセントがふさがってしまうことはない
「標準」モードにしておくと、特に開閉をしない限り湿度は40%程度に保たれる。
湿度の高い梅雨の季節は特に嬉しい
品名
発売元
購入価格
購入場所
防湿庫 ED-40SS
スーパー・スペシャルシリーズ
東洋リビング
16,800円
楽天市場
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URL
東洋リビング
http://www.toyoliving.co.jp/
(すずまり)
2005/07/06 10:56
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