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このご時世に大きさが魅力の「POSTER PHONE」

紙とプラスチックでできたPOSTER PHONE
 手に取る、あるいは手で持つ製品の場合、なんでも小型化が歓迎される傾向がある。しかし、モノには限度というものがある。携帯電話の液晶解像度がどんどん高くなって、1mm角の漢字が表示可能となったとしても、普通の人間の目では解読できないだろう。限度を超えると、不便を通り越して使えないモノになってしまう可能性があるのだ。

 携帯電話やパソコンなど、ITクライアントを十把一からげに言い切るには多少の抵抗や間違いもあるが、おおよそ、「人に関わるテクノロジー製品」は、当初、小型化や低価格化が大きなターゲットとなり、多少オーバーラン気味に進化する。その後、行き過ぎたテクノロジー偏重を引き返す形で最終的なプロダクトを形作っていく傾向が強い。業界全体の大きな津波のようなダイナミックな動きを横目で見ながら、引き返すタイミングや引き返す距離を正しく冷静に捉えたメーカーが生き残るという感覚がある。

 さて、取り扱う商品がジョークマーケット対象である場合は、そんなIT業界の法則などはすべて忘れ、勢いだけで作ってしまう方が面白い商品になることも多い。本日、ご紹介する「POSTER PHONE」はそんな典型的なお馬鹿商品なのだ。

 少し厚めのボール紙で作られた電話機は、背面に電話のメイン機能と大型スピーカー、そして電池ボックスを配し、化粧紙で上塗りされた表面には小型のマイクロフォンとタッチすることでダイヤルできるボタンが並んでいる。大仏様が使えるほど大きなハンドセットは、人間が使う場合には、手で持って耳にあてがうのではなく、壁掛け電話が推奨らしい。

 しかし、実際にやってみると、床に置いて足でダイヤル、ハンズフリー電話機のように椅子に腰掛けたままで会話する、懐かしい「ツイスタースタイル」が推奨スタイルのような感じを受ける。ホームパーティなどで、やむなく欠席した友人とみんなで会話するシチュエーションなどでは盛り上がるだろう。ワンポイント登場したニッチ市場の一品だ。


床に置いて、みんなが集まりワイワイかけるパーティ電話にはもってこいだ 単3乾電池3本で動作する大型ハンズフリー専用電話が正体のようだ

製品名 価格 販売元 購入場所
POSTER PHONE 約2,500円 米Tiger Electronics 御徒町アメ横



(ゼロ・ハリ)
2005/06/24 10:59

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