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もっと自由なプレゼンテーションに「Perfect for Powerpoint」

39.99ドルで今日からスマートなプレゼンテーターになれる!

USBレシーバとリモコンユニット
 筆者は、芸術系大学で「デザイナーのためのプレゼンテーション」などというモノを教えている身だが、ほんの20年前まで「プレゼンテーション」は、ごく限られた業界で、企画者の考えや意見に納得してもらうために、他人に対して表現する「ご説明会的パフォーマンス」の最終段階行事だった。

 しばらくすると、いくつかのプレゼンテーションソフトの登場と共にカラープリンタが低価格になり、同時に「プレゼンテーション」は、広告代理店やデザイン会社などのニッチな世界から一般的ビジネスの世界でも広く行なわれるようになった。

 「プレゼンテーション」を飛躍的に進化、浸透させたのは、電池で駆動するモバイルPCの登場と、企業におけるOHPから液晶プロジェクターへの切り替え、メーカーの小型低価格化路線だったと言ってよいだろう。一般的なモノになると、すぐに興味がなくなるのが筆者の悪い癖ではあるが、ことプレゼンテーションに関してはそうもいかない。

 PDAのPalm OSが全盛の頃は、Palmを子機にしてパソコン上のプレゼンテーションをリモートコントロールしたり、ワイヤレス環境が自由に使えるホールでは、Webサーバーからデータを取りながらのプレゼンテーションも行なった。そうして、多くのテクノロジーモノを使ってきた結果、自分に本当に必要なモノは、ワイヤレスのリモコン装置とレーザーポインタ、そして目覚まし時計くらいであることを悟ったしだいだ。

 本日ご紹介する「Perfect for PowerPoint」(以後PPP)は、プレゼンテーターをケーブルの長さの制約から解放する便利な道具だ。プレゼンテーターは液晶プロジェクターの側に設置するモバイルPCから最大9メートル離れてパソコン上のソフトウェアである「PowerPoint」を簡単にリモートコントロールできる。

 プロジェクターの投影性能にもよるが、感覚的には200インチくらいの画面なら、スクリーンのすぐ前からコントロール可能な計算だ。掌に収まる軽量サイズのリモートコントロール装置と、その操作をパソコンに伝えるUSBレシーバのペアで、広い会場でも、フレキシビリティあるプレゼンテーションを約束してくれる。

 ボタン電池1個で駆動されるPPPのリモートコントロールユニットには、スタート、ESC、前進、後退、暗転、の5つのボタンがあり、ESCボタンのみが長押しで機能する。その他のボタンの機能は、読者の想像通りだが、暗転ボタンは、プレゼンテーションの途中であっても現在表示されている画面を、一時的にブラックアウトしてくれる機能だ。手に持ったサンプルやプレゼンテーターの話など、投影されているプレゼンテーションチャート以外に聴衆の注意を惹きたい時などに活用すると便利だ。

 PPPの兄弟には、レーザポインタの機能や、当日のプレゼンファイルを収納するUSBメモリ機能のあるモノなどもすでに発売されている、あえて筆者の希望を言わせてもらうなら、リモコンには、講演の終了が近づくとブルブルと震えるバイブレーション・タイマー機能が入れば完璧だ! プレゼン大好き合衆国にはすでにあるとは思うのだが、もし読者の方々で、そういう便利な商品を見つけられたら、ぜひ編集部にご一報いただきたい。


筆者のレシーバはシンプルな受信機能だが、ストレージ機能付きも販売されている スタートボタンを中央にして、合計5個のボタンがある。下側が有用な暗転ボタンだ

製品名 価格 入手方法
Perfect for PowerPoint 39.99ドル 友人の米国出張土産



(ゼロ・ハリ)
2005/06/13 11:04

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