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情報漏洩を防ぐCD-Rメディア「FILSAFER CD-R」
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パスワードロック機能付きメディア「FILSAFER CD-R」
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初回使用時の設定でパスワードや参照可能期間を設定できる
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企業の情報漏洩などが問題視されている。4月から個人情報保護法が全面施行されたことに伴って、情報セキュリティへの対策を考えている企業は数多くあるだろう。だが、現実には、外出先で大切なデータが入った鞄を盗難、あるいは紛失してしまうという問題が話題になっているのも事実。
機密情報は社内だけで厳重に管理できれば良いが、やむを得ない事情で社外に持ち出す必要があったりするケースもあるだろう。しかし、セキュリティ対策がないまま、こうしたデータを持ち出すのは高いリスクを背負うことになる。
こうした背景があってデータを保護するソリューションや製品が数多く製品化されているが、CD-Rのメディアにもこうした機構を取り入れた製品がある。コクヨから発売されている「FILSAFER CD-R」は、専用のリード・ライトソフトがあらかじめ書き込まれているCD-Rメディア。データの暗号化やパスワードによるアクセス認証などをメディア単体で制御できてしまうのが利点だ。
使い方はいたってシンプル。パソコンのCD-RドライブにFILSAFER CD-Rを挿入すると、初回時にメディア内のデータにアクセスするためのパスワードを設定できる。それ以後に書き込んだデータは、パスワードを入力しない限り、参照できなくなる。また、書き込んだデータの参照可能な期間を指定することも可能で、必要な時のみデータにアクセスできるよう制約をかけられる。
データの書き込みについては、ドラッグ&ドロップで書き込みたいファイルを指定するのみ、と一般的なCD-Rライティングソフトと主な操作方法は同じ。書き込みたいファイルを指定後、ライティングを実行すると、データは自動的に暗号化されてメディアに書き込まれる。「追記不可」とするファイナライズの処理を行なわなければ最大20セッションまで追記することができ、1セッション毎に参照期間の指定が可能なので、カテゴリや利用可能期間別にセッションを分けて書き込んでいくと便利だろう。
データを実際に参照する場合は、まずメディアをドライブに挿入し、パスワードを入力して認証をクリアする。すると実際に書き込まれているファイル名が参照できるようになるが、ファイルを直接メディア内から開くことはできず、展開先のフォルダを指定することでパソコンのハードディスク上にデータを復元し、それからファイルを開くことになる。
パスワード、参照期日指定、そしてメディア内のデータは暗号化済みと3重のガードでデータが保護できるのは何とも頼もしい。特別なハードウェアを使用せず、普通のCD-Rドライブで書き込みできる点もお手軽だ。機密情報を紛失、盗難されないのが最良なのは間違いないが、万一に備えてデータ保護を考えている方にはお勧めしたいところだが、この「FILSAFER CD-R」は、1枚の単価が1,250円と普通のCD-Rメディアならば20~30枚のスピンドル入りが買えてしまう程の価格なのが痛いところ。もっと低価格ならば気軽に使えるのだが……。
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ドラッグ&ドロップで書き込みファイルを設定するのみ、複雑な作業は皆無だ
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書き込まれたデータはパスワード認証をした後、ハードディスクに展開して復元する
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品名 |
発売元 |
購入価格 |
購入場所 |
FILSAFER CD-R |
コクヨ |
1,250円 |
ヨドバシカメラ |
■ URL
製品情報
http://www.sapulife.com/cat01/acces/item/easscdr1.html
(古宮 創)
2005/05/24 11:03
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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