|
|
|
ブレイン・アスリートに。コールハーンの「AIR VIOTTI SLIPON」
|
|
|
|
ごく普通のビジネスカジュアル型のシューズに見える
|
一説によれば、日本には500万人近い年収200万円以下のフリーターが存在するという。その一方で、株式公開などで巨額の資産を持つに至った若いIT起業家などがメディアでもてはやされている。
では中年はどうかというと、信頼できる筋のデータによれば、勤続20年近い中年サラリーマンの平均年収は約570万円、年収1,000万円を超える所得者は全サラリーマン世帯の数パーセント以下しか存在しないという。
個人では何ともしがたい現実のサラリーマン悲哀社会の裏返しか、「中年不良化」をけしかける月刊誌が増殖中だ。誌上では、100万円を軽く超える腕時計の大特集や、カップルで数万円以上するディナーがごく普通のサラリーマンの消費トレンドであるかのような記事が展開されている。
そうした雑誌のターゲット・アイテムのひとつが、ビジネスマンの必携用品「靴」なのだ。
スニーカーを履き慣れた若者が社会人になる際、頭を悩ませる問題のひとつが靴の選択だ。トレンド雑誌などのありがたい教えを請えば、テストーニ、オールデン、クロケット、ランタンツィなどなど、仕事にコツコツと精を出している普通の先輩サラリーマン諸氏が聞いたこともないような高級紳士靴メーカー名が常識のように続々と飛び出してくる。
初心者が靴を選ぶ場合、頼りになるのは、蘊蓄ある先輩の「靴フェチマニア」か、雑誌かインターネットの情報だ。いずれも、信頼できる場合もあるしそうでない場合もある。
しかし、失敗を恐れないなら、「独自の判断」という孤高の選択肢もある。世界に2つしかない、自分の両足を最も理解しているのは他人ではなく自分のはずだ。ただし、大きな後悔を招くかもしれないので、懐に多少の余裕のある人と、他人に責任を転嫁しない潔い人のみに向いた方法だ。先日購入した靴は、素人である筆者の独断が幸運にも7割方当たったという、ラッキーな例だ。
コールハーン社がスニーカーのナイキ社とコラボレーションした成果の「AIR VIOTTI SLIPON」は、技術的に納得でき、ぎりぎりビジネスにも使えるタフな紳士靴だ。国内の通販なら3,000円でもそこそこのビジネスシューズが買える時代に、決して激安ではないが、ビジネスシューズの下半分をブラッキーなスニーカーのシャーシ部分と置き換えた思い切りの良さを評価した。
実際の履き心地も、エアーの効果か、疲れが少ない。フットワークが軽くなかなかスムーズだ。靴エンゲル係数の高い小金持ちの靴マニアからみたら“安物”かもしれないが、上役から目の敵にされることもなかろう。あまり足を酷使しない、都会派のブレイン・アスリート向きの靴だと思う。
|
|
紳士靴のコールハーンとスニーカーのNIKEによるコラボモデルだ
|
羊の皮を被った狼とまではいかないかもしれないが、話のネタになる個性的外観が特徴だ
|
製品名 |
価格 |
販売元 |
コールハーン「AIR VIOTTI SLIPON」 |
29,400円 |
コールハーン銀座店 |
■ URL
コールハーン(英文)
http://www.colehaan.com/colehaan/home.jsp
(ゼロ・ハリ)
2005/05/09 11:01
|
ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
Copyright (c) 2005 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.
|
|
|
|
|
|