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キーボードを変えて快適打鍵生活 独「Cherry」のキーボード
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G80-3000LPMEU-0
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多くの人が自分のパソコンやWebサイトを持つ時代になり、またブログの普及などによって、パソコンでまとまった文章を書く機会が増えたという方も多いのではないだろうか。長く使い始めると気になるのは、道具の使い心地。万年筆やボールペンにさまざまな種類があるように、パソコン上で文章を書く際に使うキーボードにもまた、実にさまざまな種類が存在する。
今回紹介するのは、ドイツ・Cherry社のメカニカル・キーボード「G80-3000LPMEU-0」。英語104キーボードで、インターフェイスはPS/2。キースイッチに同社独自のスイッチを搭載し、高い耐久性と優れた高速打鍵性能が特徴だ。ステップスカルプチャと呼ばれる階段状のキー配列構造を採用し、レーザー印字が施されたキーは、素材に一般的なABS樹脂ではなく、より耐久性に優れるポリブチレンテレフタレート(PBT)を使用している。筆者は東京・秋葉原のキーボード専門店「ネオテック」で購入した。同店の通信販売でも購入できるが、安い買い物ではないので可能であれば店頭で実際のキータッチを確認してからの購入をお勧めする。
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英語104キーボードで、ヨーロッパらしく[5]キーにユーロ記号が追加されている
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実際入力した感じでは、キータッチは重め。購入したモデルに搭載されるキースイッチ(黒軸と呼ばれている)は、キーを押し込むほど反発が強くなるタイプで、特に小指で押すキーなどは明らかに重いと感じてしまう。底まで押しきるには指先に意識的に力を入れる必要があるが、スイッチ自体はキーストロークの途中で入力を認識するため、実は表面をカタカタやっていれば入力できている、という印象だ。また、キーの強い反発力が指の移動を助けてくれ、キーの重さに反して意外なほどに高速な打鍵が可能だ。筆者はかつてこれを「硬い高級ベッドの上ではしゃぐ」と例えたが、的を射ていたかどうかは定かではない……。
キーストローク自体もひっかかりやザラツキ感などは無く、またシフトキーやエンターキーなど幅のあるキーは、キースイッチと同形状のスタビライザーを2個搭載して3点支持とするなど、各所が安定したつくりとなっている。ただ、本体に剛性アップのための鉄板などは内蔵されていないため、キーを底まで打ち付けると筐体がややゆがむかもしれない。普通に入力している分にはそれほど剛性不足は感じられないが、このあたりは個人差によるところが大きいので、力強く打鍵する人にはやや頼りなく感じられるだろうか。また、キートップの跳ね上げ時に独特の残響音が出るので、入力時の音にこだわる人は確認すべきだろう。
今回、ドイツのメーカーという珍しさもあってご紹介したが、東プレやミネベアなど日本メーカーのキーボードにも素晴らしい製品はたくさん存在する。日常的にパソコンを使用したり、パソコンで文章をたくさん書くようになった、という人は、自分の使い方に合ったキーボードを探してみてはどうだろうか。打鍵の癖を理解し、使いやすいと感じるキーボードを見つけることができたなら、キーボードを使うことが自体が楽しくなるだろう。そしてそれはきっと手放せない「一品」になるに違いない。
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キートップが階段状に配置されるステップスカルプチャ構造。打ちやすさにこだわるキーボードが多く採用する
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キースイッチは同社が「Linear action」と呼ぶタイプ。日本では「黒軸」と呼ばれることが多い
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製品名 |
価格 |
購入場所 |
G80-3000LPMEU-0 |
11,340円 |
ネオテック |
■ URL
Cherry(英文)
http://www.cherry.de/english/
製品情報(英文)
http://www.cherry.de/english/office/office_hp_g80-3000.htm
ネオテック
http://www.neotec.co.jp/
(Nipper)
2005/05/10 11:04
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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