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最高の普通。アメ横「万双」のトートバッグ
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半艶のブラックカラーがきれいな万双のトートバッグ。革製だが軽い
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ペンネームに反して、最近はほとんどゼロのアタッシュケースを持ち歩かなくなった。生まれつき、あまのじゃくで、多くのメディアが取り上げ、街で持ち歩く人を見掛けることが多くなると、一挙にその熱が冷めてしまいいつのまにか収集はストップ。現在、保有しているゼロは、1960年代のビンテージモノがたった2個だ。実は理由はそれだけではなく、やはり鞄単体での「ありがたくない重量」と、最近の「鞄の使途の変化」が大きな理由だ。
筆者は、移動の際に必ずと言ってよいほどモバイルPCを携帯するので、まずはモバイルPC(現在はThinkPad X40)が出し入れしやすいことが「良い鞄」の条件になる。
このほか常時持ち歩くものとしては、携帯電話や文具の類とクリアフォルダーに入れた書類や雑誌のスクラップ等が数冊以上、さらに出先では必ず何冊かの雑誌や書籍を購入する。これに加えて、街を徘徊する際は多くのパンフレット類を情報収集のために持ち帰る。
これら全てのモノの収容・取り出しをスムースに行なうには、必然的にアタッシェケースやジッパーのブリーフケースなどは不向きとなる。そこで、自然と縦長型の丈夫で軽いトートバッグに惹かれてしまうようになった。
筆者は現在、テストーニ社の布製のトートバッグと、本日ご紹介する御徒町アメ横「万双(まんそう)」の革製トートバッグの2つを愛用している。万双のトートは、筆者が過去付き合った鞄の中でも間違いなくベスト3に入る逸品だ。
上質な革を時間をかけて手作業でなめし、奥行きのあるカラーリングを施す。その柔らかい革素材をていねいに縫製して万双のトートバッグが出来上がる。その結果、当然のことだが、商品は値段をはるかに超える高級なイメージを漂わせている。
筆者の購入したトートバッグは、少し小振りなサイズも影響して極めて軽量だ。内部の片側にはジッパーで閉じる薄いコンパートメント(ポケット)、反対側の内側には厚みのある2つのコンパートメントが並んでおり、筆者は通常ここにペンケースや鍵の束、札入れなどを入れている。また、トップに近いコーナーには携帯電話の収容に最も適したコンパートメントが1個用意されている。筆者の使用している丈の短いノキア携帯電話もポケット内部に沈み込むことなく、瞬時の取り出しやすさは抜群だ。
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内張りされた内部には、4箇所のコンパートメント。用途に応じて使い分けられる
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このくらいのアイテムなら簡単に収納、まだまだ余裕のビッグ・キャパだ!
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多くの鞄メーカーがよく似たトートバッグを販売しているが、万双のトートバッグの素晴らしい点は、素材と製法だけではない。万双のトートバックには簡単に取り付け・取り外しができるショルダーベルトが標準で付属している。書店で立ち読みをする時や、他に手提げの荷物が増えた場合など、このショルダーベルトは超便利だ。
筆者愛用のテストーニ社のトートバッグもよく考えられた構造や素材ではあるが、デザイン上のこだわりか、底に鋲が打たれていない。万双のトートバッグは、四隅だけではなく底面の中央にも5番目の鋲が打たれている。目立たないよう打たれたこれらの鋲は、床にトートバッグを置かざるを得ない時にも、レザーの底面が地面に直接触れることを防いでくれる。掃除後の公衆トイレなどといったワーストなシチュエーションでも、床置きが怖くない実用性と合理性を備えているのだ。
万双のトートバッグは、使う側の立場に立った細かな配慮によってデザイン性と実用性を見事に両立した、日本が世界に誇ることのできるトートバッグだ。御徒町アメ横にある、猫の額ほどの店舗ながら、店内は常にグローバルな顧客で賑わっている。見せかけだけの高価なブランド品を追いかけることなく、手の届く良心的な「最高の普通」を推したい。
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標準付属のストラップ
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床置きした際も、5個の鋲が水濡れや汚れから底面の革を保護する
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製品名 |
価格 |
購入場所 |
革製トートバッグ |
45,000円 |
御徒町アメ横「万双」 |
■ URL
「万双」のホームページ
http://www.mansaw.net/
(ゼロ・ハリ)
2005/04/12 10:59
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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