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スローライフを「Pig Wave 22」で
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鼻がスイッチ兼ボリューム。左目がサーチボタン、右目はリセットボタン
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昨年末、大掃除をしていた時のことである。ながら族である私は、テレビを観ながら掃除をしていた。普段から、何か音が聞こえないと寂しいと感じる性格でもあり、画面は観ていなくても付けっぱなしにすることが多い。
ところが、困るのは、そのテレビ自体を掃除する時である。普段の掃除ならばいざ知らず、大掃除となると電源コードを抜いて徹底的に拭いてやらなければならないので、その間、当然ながらテレビは観られない。ただでさえ面倒な大掃除を、静かな中で黙々と作業していると気が滅入ってくる。何か解決策はないものか……と毎年思っていたのだが、昨年はこの問題を「Pig Wave 22」で解決した。
大層なネーミングに相反する愛らしい外見だが、こう見えて「Pig Wave 22」はFMラジオだ。解決策とは、何のことはない、ただラジオを聴くだけのことではあるが、愛らしい彼の姿は、ただのFMラジオとはひと味違う。
大きくデフォルメされた鼻はスイッチ兼ボリュームで、右に回すとスイッチが入り、回し続けるとだんだんボリュームが大きくなる。左目がFM局のサーチボタンで、押すと受信できる周波数を探し、最初に捉えた局に固定する。もう一度押すと、次の局をサーチする。右目はリセットボタンで、どこの局も受信していない状態に戻る。いたってシンプルな操作体系だ。ディスプレイのような表示部分はいっさい無いので、受信しているのがどの局なのかは聴いて判断するしかない。
さっそく、掃除の前にセッティングしてみた。が、受信できない。そこでアンテナを伸ばし忘れていたことに気づく。実は、しっぽがアンテナになっているのだ。その後、窓近く持って行ってもノイズが乗った状態になってしまい、掃除の前に苛立ってしまったが、ふと彼と目が合ったとき「そんなことに目くじら立ててどうするの?」と語りかけられた気がした。そうだ、そもそも掃除の間だけ音が聞こえてれば良かったんだったっけ。そんなこんなで面倒な大掃除もおおらかな気分で終えることができた、と思う。
その後、休日には、「Pig Wave 22」でラジオを聴くことが多くなった。牧歌的な音と外見がリラックスさせてくれるこの一品。せめて休日くらいはスローライフな過ごし方を実践したい、そんな私の大きな助けとなっている。
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スピーカーは背中に
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しっぽがアンテナになっており、ピンと伸ばした姿には凛々しさも感じられる、かも
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品名 |
購入価格 |
購入場所 |
Pig Wave 22 |
1,029円 |
中目黒の雑貨屋 |
(ナカムラ)
2005/03/03 11:14
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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