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iPod shuffleでいつでもシャッフル!

ネックストラップを装着したiPod。ストラップはUSBポートのキャップと一体化している

裏面のUSB端子のギリギリのところにシリアル番号が書いてある。最初にiPod shuffleを接続し、ユーザー登録を行なおうとするとこのシリアル番号が必要になるので、事前にメモを取ることをオススメする
 いまや名実共に「No.1携帯音楽プレーヤー」の名を欲しいままにしているiPod。この成功はアップルが提唱した、大量の音楽をスタイリッシュに持ち歩くという新しい音楽スタイルによるものだという意見が多い。

 そのアップルが新たに提案してきた音楽スタイルが「シャッフル」スタイルだ。大量にストックした曲をランダムに再生する。ただそれだけのことなのだが、あまり聞かなかった曲が聴けたり、思わぬ発見が見出せたりということで、瞬く間にiTunesのパーティー・シャッフルは広まっていった。

 そして、今年の初めに発表されたのが、シャッフルプレイに特化した「iPod shuffle」だ。液晶ディスプレイも何も無く、ただ音楽を再生するだけの機器なのだが、そのスタイリッシュなデザイン、USBメモリとしても使える利便性の高さで、あっという間に人気商品となった。もちろん筆者も発表と同時に飛びついた一人だ。

 最初の感想は、やはり「軽い!」「小さい!」だ。今まで愛用していた初代iPodに比べると、圧倒的に軽い。付属のネックストラップで首から提げて活用しているのだが、ほとんど気にならない重さ。

 音楽プレーヤーとして肝心の音質は、結構良いレベルにあるのではないかと思う。昔のCDのように、録音レベルが低いCDの曲はちょっとボリュームを上げなければ聴きづらいところもあったが、iTunes側で調整することによって満足のいく音を聞くことができた。

 「iPod shuffle」の最大の売りである「シャッフル」だが、確かに面白い。今までライブラリの中に埋もれていてあまり再生しなかった曲がふとした瞬間に出てくると、「あれ、こんな曲持っていたっけ?」という新たな発見が出てくる。それが結構心地良い。もともと自分が持っている曲なのだから、当然自分の好みで集めたもの。それを忘れた頃にまた聞くというのは、大掃除の時にふと出てきたお気に入りの本を読みふけってしまう感覚に通じるものがあるかもしれない。

 また、充電と同期が同時にできる点もポイント。こういった音楽プレーヤーで最も面倒くさいは音楽データの入れ替え。充電するためにUSBポートに差し込むと、自動的にiTunesに登録された曲がランダムにiPod shuffleへ転送されるようになっている。これを楽しむわけだから、充電するたび、再生するたびに違う音楽を聴くことになるというわけだ。

 新たにアルバムなどを購入し、聞き込みたいと思ったときもプレイリストごと転送することで楽しめる。本体でも「順次再生モード」にすることができるため、1つのアルバムを繰り返して聴ける。また、USBメモリとして使う領域と、音楽で使う領域は簡単な設定で増減させられる。筆者は1GBモデルを購入したが、とりあえず100MB分をデータに、残りを音楽データ用として使っている。


 唯一の不満点は、そのままの状態ではシャッフルプレイでふと出てきた曲名がわからないこと。液晶ディスプレイが無いので、その場では確認できないし、パソコンと接続してiTunesで確認しようとしても、自動的に同期するようにしていると曲が入れ替わってわからなくなってしまう。設定を変えて、自動同期を外せば良い、あるいはiTunesの曲目リストから探し出せば良いのだが……まぁ、再びシャッフルで出会えるのを楽しみにするとしよう。


裏面。電源OFFと再生モードと、バッテリ残量確認ボタンがある。ちなみにこのiPodマークは印刷ではなく、この形に彫ってインクを流し込んだような感じ もはや定番(?)ととも言える、フリスクとの大きさ比較

品名 発売元 購入価格 購入場所
iPod shuffle 1GB アップル 16,980円 アップルストア



URL
  製品情報
  http://www.apple.com/jp/ipodshuffle/


(杉村 啓)
2005/02/25 11:14

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