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数秒のデモの後に時刻を表示。余裕マインドのLED表示腕時計
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一見してアールデコ、実際に着こなすにはかなりの年期と経験が必要だ
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ド派手なLED点滅デモの後時刻を表示。写真の時刻は13時54分
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新発売の時計を毎月のように衝動買いしている筆者だが、最近購入した、スタルクやリップ以上に目立ち度抜群の腕時計を本日はご紹介したい。時刻や経過時間を知ることが腕時計の本来の目的だが、今やそれだけなら携帯電話で済む時代となった。
携帯用の時計が発明された頃、その多くが懐中時計であった。戦争で強力な敵と正面から向かい合い、両側面の同盟軍と同時に3箇所からの挟み撃ちする作戦を立てても、3軍の作戦参謀が持っている時計がきちんと合っていなければまずいことになる。正確な時刻表示の要求も、その根底にはバトルシーンがあったのだ。
クオーツ腕時計が百円ショップに普通に並ぶ時代となり、多くの腕時計フリークが腕時計に求める要素にも変化が生じてきている。本日ご紹介する腕時計「BARCODE」は、筆者の感覚ではバーコードというイメージではなく、どちらかと言えば、数年前シチズン社が発売し、筆者も所有していたインディペンデント・シリーズにあった「そろばん珠表示」の腕時計の表示システムに酷似している。
簡単に言えば、ライン状に連なったカラフルな複数のLEDが、現在時刻を示す数字に基づいて棒グラフ表示される仕組みだ。シチズン社の商品と同じく、最大23時を表示するのに、スペース的な制約から23個のLEDを詰め込むのは難しいため、時刻表示の2桁のLEDの上位を1個あたり5時間と読み替えるのも同じ仕組みだ。
ただ、シチズン社の腕時計が時刻表示ボタンを押した瞬間に現在時刻が表示されたのとは対照的に、BARCODE腕時計は時刻表示ボタンを押した瞬間から40個近いLEDをアニメーションする約3秒弱のデモ点滅が終了後、実際の時刻表示となる。このため、表示された時刻は、時刻表示ボタンを押した瞬間の時刻なのか、もしくは最終的に時刻表示した瞬間を示すのかは定かではない。まあ、そんな数秒のことにこだわるなら電波腕時計を買えば解決するので、ここでは当然問題ではない。
外観的には、オールディーズなヒーターかトースターのような本体と、それと一体になったような黒いウレタンベルトが特長だ。バックルはごく一般的な方式が採用されているが、自分の腕の太さに合わせてウレタンベルトを切って使うことになる。従って、間違って短くし過ぎてしまうと取り返しがつかない致命傷となるので、多少の注意が必要だ。イメージ的にはフィリップ・スタルクのLED腕時計にも似ているが、BARCODE腕時計は遙かにメタリックで重量も重い。
今後、「現在時刻を知らせる」という時計本来の使命は携帯電話に取って代わられる運命の腕時計製品では、男女ともにバングルタイプの腕にフィットするアクセサリー型が増加するだろう。そして、超高級複雑なメカで蘊蓄をもって正確性を追いつめる労働力集約型のモノ、とにかく最新電子技術の採用で、至上の正確性を追求し、それに羊の皮をかぶさせるモノ、そして百円ショップの腕時計、というように4つの道に分化していくのかもしれない。ますます面白くなる腕時計の世界、まだまだ筆者の腕時計道楽は終わりたくても終われない。
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ウレタンベルトのカットには細心の注意を
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一般的なクロノグラフと比較してもサイズは大きめ、重めだ
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製品名 |
価格 |
購入場所 |
BARCODE |
22,000円 |
Web通販 |
■ URL
PIMPの時計を扱っている「Bell M@art」
http://www.bellmart.jp/watch/pimp.htm
(ゼロ・ハリ)
2004/12/15 10:58
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
Copyright (c) 2004 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.
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