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大画面&手ブレ補正、こんなコンパクト機を待っていた! 「LUMIX FX7」
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「LUMIX DMC-FX7」。購入時の実売価格は50,000円前後
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2.5型の大型液晶がウリ。明るく見やすい
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この稼業を始めるまでは全くと言っていいほど関心のなかったカメラ。しかし、人とは環境に適応するものである。70,000円くらいした80万画素機にはじまり、初代IXY、ハイエンドコンパクトと次々と買い換え、今や、仕事のほとんどをデジタル一眼レフ機の「EOS 10D」を使うようになってしまった。とはいえ、もとは私はミニ・デジタルデバイス野郎である。世の中には“三つ子の魂……”なんて格言もあるように、どんなに友達がいなくて、夏に旅行に行ったり花火に行ったり海に行ったりしなくったって、お台場や六本木ヒルズに行かなくったって、つまりは利用する機会がどんなになくったって、スナップ用の小型デジカメにはいつも心惹かれまくって困ってしまう。
つい先日、所用で米国に行ってきたのだが、帰国してからヨドバシカメラへ参拝してきた。で、新宿西口を降りたあたりから記憶が飛んでいる。気付いてみると手元にあったのが、このパナソニックの新型デジカメ「LUMIX DMC-FX7」だ。
詳細なスペックの紹介はメーカーのページに譲るとして、少々使用してみて、まず思ったのは手ブレ補正の威力だ。パナソニックのデジカメには以前から注目していて、FZ2、FZ10と12倍ズーム機をこれまで購入してきた。いい意味で家電メーカー的とも言えるライトな使い勝手とマニアックなスペック、この一見、相反する要素がうまくブレンドされたデジカメ作りに思わずうなったものだ。
そのパナソニックのデジカメを特徴づける最大の魅力が、この手ブレ補正なのだが、これはもう、一度使うと手放せない便利さだ。シャッター速度で言うと2~3段分稼げるわけだが、室内での静物撮影なんかには絶大な威力を発揮する。
たとえば、今ケータイカメラが独壇場だと思われる居酒屋やレストランなんかでのスナップ。こういうとき、フラッシュはちょっと使いにくい。盛り上がっているところ、店員さんに注意されるほど興を削ぐモノもないだろう。また、フラッシュを焚くと、現場の雰囲気というか空気感がまったく再現されなくなってしまう。
だからといって、FZシリーズみたいなゴツいカメラを飲み会に持って行くのはどうか。ギャルが「あ、手ブレ補正に12倍ズームのFZシリーズだぁ」なんて食いついてくることはマズない。もしあったとしたら、パナソニックの社員さんくらいなもんだ。よしんば撮影に成功したとして、できあがった写真に満面の笑顔で映っているのは、キミだけかもしれない。
だが、このFX7ならば惹かれることはあっても引かれることはあるまい。コンパクトボディに手ブレ補正は、対ギャル装備としても一線級のアイテムだ。もちろん少々不満な点もある。それは「暗部ノイズが多い」という点だ。デジタル一眼レフに慣れた目であることを差し引いてもちょっと気になる。このあたり、これからのパナソニック開発陣にぜひとも頑張っていただきたい。
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作例1(2,560×1,920ピクセル、約2.09MB)。標準プログラムモード、手ブレ補正モード2、フラッシュなしで撮影。ISO 200、F2.8、シャッタースピード 0.125
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作例2(2,560×1,920ピクセル、約1.84MB)。標準プログラムモード、手ブレ補正モード2、フラッシュなしで撮影。ISO 200、F2.8、シャッタースピード 0.125
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品名 |
発売元 |
購入価格 |
購入場所 |
LUMIX DMC-FX7 |
松下電器産業 |
50,000円前後 |
ヨドバシカメラ |
■ URL
製品情報
http://panasonic.jp/dc/fx7_2/
(伊藤 大地)
2004/12/08 10:56
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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