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50年を経てポリプロピレンで蘇った「エレファント・スツール」
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側面から見ると長い鼻を持った象が歩いているように見えるのが名前の由来か?
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小さな床スペースで安定した座り心地を実現するスタイルは秀逸だ
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「柳宗理」は日本が世界に誇ることのできるインダストリアル・デザイナーの草分けだ。小さなキッチン用品から家具、大きな建築物まで才能を発揮した。日本の伝統的なテイストを感じさせるモダンな椅子「バタフライ・スツール」は世界の多くの美術館に永久保存されている代表作だ。
今回のお題である「象脚スツール」は、1954年にデザインされた。日本のインダストリアルデザインを代表する名作として、海外でも高い評価を受け続けてきた伝説のスツールだ。2001年にHabitat社の「リビングレジェンド・プロジェクト」で復刻され、世代を超えた作品として話題となった。
オリジナルのエレファント・スツールは、当時は脚光の的だった新素材であるFRP(Fiber Reinforced Plastics)を採用し、繊維と樹脂を組み合わせ、当時のまだまだ軟弱だったプラスチック素材を補強し、軽量で堅牢な製品を実現していた。国内外のオークションサイトでは超高値で売買され、Habitat社の復刻版でさえ、販売時の2倍近い2~3万円で売買されていることが、その人気のほどを示している。
最初のデザイン誕生から50周年目を迎えた今年2004年、「Vitra Design Museum」から待望の再復刻版が発売になった。筆者は柳宗理氏から直接プレゼントされたという赤いエレファント・スツールを2個も所有している方のオリジナルモデルを見せていただいたが、FRPとポリプロピレンという素材の違いはあっても、フレキシブルでありつつ、堅牢さを感じさせるデザインコンセプトは、再復刻版でもなかなかうまく再現されている。
実用品であることを大前提に作られたエレファント・スツールは、軽量で、単体でも大きな床面積を占有せず、しかも座って安堵感と安定感がある。本来は、重ねて収納(スタック)できる床面積の効率性や価格性能比が重要となるビジネスエリアの商品なのだ。希少価値や骨董的価値で、オリジナルモデルが異常な高値で取引されることは、柳宗理氏の意図しないところだろう。
リーズナブルな価格だと思う再復刻版のスツールでさえ、経済観念のしっかりした口の悪い女友達からは「異常に高価な、大きい風呂椅子」だと言われている。
筆者宅のエレファント・スツールだが、小さなカーペットの上にのせたエレファント・スツールの内側には我が家の愛犬「シーザー」がいつも安堵の表情で入り込み、いたく気に入った様子だ。スツール本体だけではなく、人間と犬も同時にスタックして居場所のあるエレファント・スツールは、やはりタダモノではない、と筆者は勝手に思っている。少なくともマイケル・ヤング氏のデザインした高価で尾っぽ付きの大きな犬小屋を買うことを回避できたのは、筆者にとって大きなメリットだった。
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作者のロゴとビトラ・デザイン・ミュージアムのロゴがエンボスされている
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愛犬の昼寝ハウス兼、ギタープレイ用スツールとなった
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製品名 |
価格 |
購入場所 |
エレファント・スツール |
10,290円 |
Web通販サイト hhstyle |
■ URL
Web通販サイト「hhstyle」
http://www.hhstyle.com/
(ゼロ・ハリ)
2004/11/24 11:11
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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