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太字ボールペンの決定版!? パーマボール「超極太」
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中字、太字、極太字、超極太と4種類ある中で最も太いのが超極太
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筆者は、米国BIC社の太字ボールペンが大好きだが、ほんの3~4年前までは、国内で太字のボールペンは非常に入手しにくかった記憶がある。画数の多い漢字を多用する日本語の世界では、0.7mm以下の細字ボールペンが主流だったのだ。
しかし、ここ1~2年、なぜか多くの主要国内文具メーカーが相次いで1.2mmや中には1.6mmを超える極太のボールペンを発売開始する動きが活発だ。ボールペンの太さとビジネス環境や景気との関係を調べたわけではないが、どうも不景気になり、世の中の不安材料が増大すると、それに比例してボールペンのペン先は、より確かなモノを求めて、自然と太くなっていくようだ。一時期、話題に上ることが多かった「スカート丈と経済」の関係にも似ている。
筆者の知る限り、つい先日まで、国内製品で一番太い文字を書けるボールペンは、パイロットのREXGRIPのボール径1.6mmだった。ところが、それと比較しても圧倒的に太い文字をよりスムースに書くことのできる水性顔料インキを採用した超太字ボールペン「パーマボール 超極太」が同じパイロットから発売された。
従来の太字ボールペンでは、先端に取り付けられている金属ボールの直径が文字の太さの目安のために、必ず「1.0」とか「1.2」、「1.6」とmm表示で記載されていたが、今回のパーマボールにはその記載が一切されていない。ただ、デジタルカメラで接写した画像を見ても簡単に理解できるように、左側2本の手前に位置する1.2mm径の太字ボールペンの先端にあるボールに比較して、右側3本のパーマボールのボール直径は軽く2倍以上はありそうだ。
実際に、紙に書いた文字の太さを見ても軽く2倍以上、どちらかといえばボールペンではなく、サインペンで書いた印象だ。おまけにパーマボールは紙だけではなく、ビニールやセルロイド、ガラスにも書くことが可能なので応用範囲は広くオフィスや家庭で重宝しそうだ。
唯一の難点は、あまりにもスムースに出力される大量の水性顔料インキが速乾性ではないことだろう。インクをはじく材質の紙やセルロイドやガラスならインキが乾くまでしばらく時間が必要だ。実際の紙に書いてもかなりの太さゆえ、A4サイズクラスのリーガルパッドに、商品やシステムのラフデザインや大まかな概念図をダイナミックに書くには、自信が溢れているようでなかなか適しているだろう。その一方、詳細な絵図や文字を書く必要があるような場合には、当然のことながら、大まかなイメージを与えがちで不適当だ。
パイロットのパーマボールは、従来のそこそこ太いボールペンと、用途や目的により使い分けるボールペンで、従来の太字のボールペンに置き換わる商品ではなさそうだ。しかし、A4サイズのリーガルパッドの上を、ハイスピードで、滑るように絵や文字を書き込めるライティング感覚は格別素晴らしい!
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一般的な太字(左手前)と比較して圧倒的な太さの違いは明確
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もはやボールペンの域を超え、マーカーとの比較が妥当
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乾きは少し遅いが、ガラスやプラスチックにも書ける
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製品名 |
発売元 |
価格(1本) |
パーマボール超極太ボールペン |
パイロット |
126円 |
■ URL
パイロット パーマボールの製品情報
http://www.pilot.co.jp/line_up/product/permaball/permaball.html
(ゼロ・ハリ)
2004/11/08 11:04
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ケータイWatch編集部 k-tai@impress.co.jp
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