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圏外君と“ケータイジャマー”などの名称で売られているめいわく電話防止機器。圏外君のコンパクトさがわかる |
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圏外君はカードサイズ |
ケータイ電話の売り上げは絶好調のようだが、電話会社のポーズだけのマナー広告とは関係なしに、日本人のケータイマナーの悪さは世界でも首位を争うようになった。別に若年層に限らず、中年以上のビジネスマンでもこれは同様だ。疲労度の高い長距離出張の帰りに、新幹線のグリーン車などを利用すると感じるが「料金の高いのは、自席で電話を出来るからだ!」と大きな錯覚をしている中高年のサラリーマンがいかに多いことだろう。余りにも多くの問題が起こるのか、ここにも申し訳程度のマナー広告や車内放送は存在する。
コンサート中に遠慮無く鳴るケータイ電話、お葬式場まででも追いかけて来るケータイ、数え上げればきりがない。
これら多くの問題があふれ、多くの人の考えが需要につながり、最近になって、いくつかのメーカーから自分の周囲や、プライベートルーム、公共の場等を強制的に「ケータイ圏外」にしてしまう商品が発売されている。なかでも、秋葉原でも運が良ければ入手可能なバッテリー駆動の「圏外君」が小さくて便利だ。全体の形状がミニサイズのPHSなどに似ているのも愛敬だ。
しかし、大股開きでシルバーシートに陣取って、大声でケータイで話している輩を見ても、「放置国家」? の日本では、間違っても諸君は決してこの「圏外君」のスイッチを入れてはならないのだ。しかし、筆者が考えごとをしたくて、またゆっくり静かに休みたくて高いお金を支払った新幹線のグリーン車の中だけは、いつも「圏外」だ。日本の電話会社は、ただ電話を売るだけではなく、積極的にマナーをコントロールし、より技術的な手段を先手をとって実施すべきだろう。車内放送で何度もうるさく、ケータイを使うなと鉄道会社にアナウンスさせるのではなく、抜本的な対策が必要な時期ではないだろうか?! 「圏外君」はベストセラーにはなって欲しくない製品だが、陰のベストセラーになる予感がする製品だ。
ちょっと気になる特殊な乾電池も秋葉原のグッドマン本店(千代田区外神田1-4-11)で購入できる。また圏外君の販売元でも代引で通信販売をしている。
■ URL
ヴェックのホームページ
http://www.vec.co.jp/
(ゼロ・ハリ)
2000/08/03 00:00
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