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外観スッキリ、安定性抜群の「どっしりハブ」

「U2H-X4SSV」の外観。スクエアな形状
 USBデバイスがどんどん増えてポート数が不足すると、USBハブが必要になる。しょっちゅう着脱するUSBデバイスを持っている場合も手元にUSBハブがあると便利だ。デスクトップマシンを足元に置いていて、容易にUSBポートに手が届かない場合も、USBハブは欠かせない。要するに、USBハブというのは持っていれば非常に便利なアイテムなわけだ。USBを給電に用いるデバイスが昨今増加したことも、その需要に拍車をかけている状況である。

 しかし、いかにUSBハブの需要が増そうとも、机上にUSBポートがズラリと並んでいる様子は、どうにもメカメカしくて見栄えがよろしくない。とはいえ、USBハブを机の下に収納してしまうと、今度はUSBデバイスの着脱に苦労することになる。何かよいテはないものか。

 今回紹介するUSBハブ「U2H-X4SSV」は、1つの解となる製品だ。この製品は他のUSBハブと違った2つの特長を持っている。1つはUSBポートのある上面にフタを装備しており、挿したUSBコネクタが外部に露出しない構造になっていること。ハブからはケーブルだけが伸びているように見えるので、外観がヒジョーにスッキリして見える。スクエアな筐体もパソコン周辺機器らしくない高級感あるデザインで、インテリア性が高い。アルミやメタル製の文房具ともマッチしそうだ。

 もう1つの特長は、そのネーミング通りヘビーウェイトのおもりを内蔵し、どっしりとした安定感を実現していること。その重さたるや、実に430g。一般的なUSBハブの重量が100グラムにも満たないことを考えると、常識を超えた重さである。軽すぎるUSBハブというのはケーブル着脱のたびに動いてしまって使いづらいという欠点があるが、本製品の場合それがない。その安定感、スクエアな外観からぜひとも「どっしりハブ」と呼んでいきたい。ちなみにACアダプタ・添付ケーブルなどを含めたパッケージ一式では800g近くなるので、手荷物の多い日は買わないほうがよさげだ。

 惜しむらくは、USBコネクタが外部に露出しない構造になっていながら、余ったケーブルを収納するスペースは設けられていないことだ。ハブを机上に置く場合、必ずといっていいほどケーブルは余るわけで、それも本体内に収納できればさらに使い勝手は向上したのに、と惜しまれる。また、たとえばUSBメモリのような製品では、接続時にUSBポートの上下左右にスペースが必要であり、装着が困難な点も注意しておきたい。

 現在、パソコン周辺機器は「軽薄短小」が1つのトレンドであるが、コストを重視するとそのような方向に向かわざるを得ないというのがメーカー側の実情であろう。本製品のように敢えてトレンドに背を向け、ユーザーの利便性や需要を考えた製品が今後も登場することを期待したい。


フタをあけると内部にUSBポートが並ぶ。左は一般的なUSBハブ USBケーブルを接続したところ。フタを閉じるとコネクタが完全に見えなくなる仕組み

一般的なUSBハブ(左)との比較。コネクタが収納されているぶんスッキリして見える 構造上、USBメモリなどは少々装着しづらい 裏面はラバーで、容易にズレないようになっている

品名 発売元 購入価格
重量級4ポートUSB2.0ハブ
「U2H-X4SSV」
エレコム 6,279円



URL
  製品情報
  http://www2.elecom.co.jp/peripheral/usb-hub/u2h-x4s/


(後藤 重治)
2004/09/09 11:04

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