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ネットワーク家電をまとめて無線化! 無線LANコンバーター「WN-AG/C」
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「WN-AG/C」本体。アルミ製のスマートなデザインでAV機器ともマッチする
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LANケーブルでデジタル家電のLANポートと接続するだけで無線化完了
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筆者宅のリビングには、ネットワークに対応したAV機器・周辺機器が山積みになっている。LAN端子付の東芝製DVDレコーダーに、アイ・オー・データ機器の「LinkPlayer」、プレイステーション2のBBUnit、サーバー代わりに使用しているイーレッツの静音パソコン「Be Silent」というラインナップである。数年前までは、LAN端子を持つ機器がリビングに置かれるなど考えもしなかった。時代も変わったなあとしみじみ思う。
しかしこれらの機器全てをLANでインターネットにつなぐのは非常に面倒だ。というのも、モデムやルーターは必ずしもリビングに置かれているわけではなく、LANケーブルを敷設する必要があるからである。そもそもリビングが10畳だとすると、壁に沿って部屋の奥から入り口までLANケーブルを敷設すると10m近い長さとなってしまう。さらにケーブルが邪魔で扉がきちんと閉められなくなる場合もある。さすがにこれは現実的な解決策とは言えない。
このような場合はパソコンと同様、無線LANを導入するのが現実的な解決策だ。幸いなことに現在では、有線LANポートを無線に変換する「イーサネットコンバーター」なる製品が市販されているので、それを前述のネットワーク対応家電につなぐことで簡単に無線LAN化が行える。お手持ちのモデムやルーターが無線LANアクセスポイントの機能を備えていれば、これだけであっさりケーブルレス環境のできあがりだ。
だが現在市販されているイーサネットコンバーターの多くは、1台の機器にしか対応しない上、ハブによるポート数増設もできない。つまり、ネットワーク対応家電が2台、3台と増えれば、その台数分だけコンバーターを買い足さなければいけないのである。前述の筆者の構成であれば、合計4台のコンバーターを買わない限り、すべての機器の無線化ができないのだ。これではあまりにコストパフォーマンスが悪すぎる。
今回筆者が購入したアイ・オーの「WN-AG/C」は、背面に3基のLANポートを搭載し、3台までのネットワーク対応家電を一度に無線化できるイーサネットコンバーターだ。さらにハブを用いてのポート数増設にも対応しているので、最大253台の機器を無線化することが可能だ。同社が「マルチクライアント」と呼ぶこの機能を使えば、LAN端子を持った機器が増えるたびにコンバーターを買い足さずに済む。
筆者はこれまで、複数のネットワーク対応家電をLAN接続するために、リビングの端から端までLANケーブルを延々引っ張り、その先にスイッチングハブをつないで複数の機器をつなぐ、というややこしい配線をしていた。しかしこの製品の導入によってそのような環境とようやくオサラバすることができた。まさにAVマニア垂涎の商品だと言えよう。
ネットワーク対応家電の増加に伴い、注目度が高まりつつあるイーサネットコンバーター。今後は対応規格や価格などの単純な比較にとどまらず、こういった接続可能台数も製品選びのポイントになってくることは間違いない。いまは1台しかネットワーク対応家電をお持ちでない方も、後々のことを考えて「WN-AG/C」のような拡張性の高い製品を選んでおくのが得策ではないだろうか。
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DVDデッキと並べたところ。無線LANは11a/g両対応で、ネットワーク経由の動画の視聴も問題なく行なえる
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撮影用に無理矢理3台重ねて接続してみた。これらの機器がまとめて無線LAN化できる
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■ URL
製品情報
http://www.iodata.jp/prod/network/wnlan/2004/wn-agc/
(後藤 重治)
2004/09/01 11:11
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