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オリンピックは地上デジタル放送で
地上デジタル・BS・CSデジタルチューナー「TU-HD100」
筆者はスポーツ観戦が大好きで、長野オリンピックや2002年の日韓ワールドカップは会社を休んで見に行った。シドニーは丁度会社を辞めたところだったので、世の中は仕事してる時間に朝からテレビに釘付け。で、今回は地上デジタル&BSデジタルチューナーを購入してハイビジョン放送で観戦。本日はやっと我が家にやってきたハイビジョン放送についてご紹介しよう。
春先に液晶プロジェクターを購入した。目的はDVDを観るためで当初はハイビジョン放送のことは全く考えていなかった。購入したのはパナソニックの
「AE-500」
で購入価格は15万円弱。プラズマテレビの40万円~には手が届かないが、価格がノートパソコンと同程度なのとスクリーンサイズが遙かに大きいので満足していた。スクリーンは80インチ、最初はカメラの三脚にプロジェクターを設置して鑑賞していた。部屋の真ん中に置いておくのは邪魔なので天吊り金具の図面を画いて知り合いの板金屋さんにお願いして製作。天井工事は自分で行ない、無事天吊り設置が完了したのは6月だった。って書くと簡単そうだけど天井の穴あけは超大変。
ご存じの通り、地上デジタル放送は昨年の12月から東名阪で始まった。東京は民放の放送エリアが極めて狭いが、筆者の住む名古屋は市内全域で受信可能と恵まれている。と言っても29インチテレビ(4:3)ユーザーで全く興味がなかったのだが、オリンピックが近付くと、プラズマだハイビジョン放送だと巷の声が気になり、調べてみるとオンライン通販なら50,000円前後で地上デジタル放送とBSデジタルチューナーが購入できるらしい。加えて電波事情も悪くない……なら買っちゃえと典型的なオリンピック特需に参加することにした。購入したシャープの「TU-HD100」は松下のOEM製品でビクター、パイオニア、日立、日本アンテナ、富士通ゼネラル等が同じ機種を販売している。オリンピックまで残り2週間、安けりゃどこでもと選択したのがたまたまシャープだった。
次の課題はアンテナだ。名古屋地区の地上デジタル放送は、北東に位置する瀬戸デジタルタワーから発信される。インターネット地図サービスを利用して方角を割り出し北側のベランダから見ると隣の建物が邪魔している。やや不安。できれば設置の容易な30cm程度の小型アンテナにしたいと思い、近所の家電量販店で相談するが「設置してみないと受信できるか分からない」「小型アンテナは売ったことがない」と全くの情報不足。「じゃぁ何で在庫持ってるの」と突っ込みたくなるが、諦めて14素子の普通のアンテナを購入。実際に設置すると手で持っていても受信できるほど簡単で、BSアンテナと異なり障害物の影響も少なく方向も10~20度ズレていてもそれほど問題なかった。7月末の段階でアンテナレベルはテレビ愛知(テレビ東京系列)以外は60dB。電波の弱いテレビ愛知は25dBで受信不可だったが、8月の放送出力アップでそれぞれ99dB、45dBとなり全チャンネル受信可能となった。ついでにBSデジタルアンテナも設置して地上波、地デジ、BSアナログ、BSデジタル、スカパー!と一気に我が家の受信環境は豪華になった。
ハイビジョン放送の画質は「すっすっ素晴らしい!!」の一言に尽きる。事前のネットで情報を得ていたが、映画の放送はDVDより明らかに高画質。スタジオ収録の映像も極めて高解像度で人物のホクロやシワがくっきり見える。スポーツ中継はユニフォームのボタンの糸まで見えるほど鮮明で画面の大きさと合わせて感動的の一言だ。子供達も「ついつい細かい文字に目がいく」とその画質に驚いていた。まだまだハイビジョン映像の比率は高くなく、巨人戦は高画質だが、地元局の中継する中日戦は低画質だったりとガッカリすることも少なくない。またハイビジョンではないがF1の中継をスカパー!と地上デジタル放送で比べると、明らかに地上デジタル放送の方が綺麗だ。おのずと世界レベルでの画質向上が待ち遠しくなってくる。
プロジェクターの欠点は明るい部屋では綺麗に見られないことである。が、リビングの照明を消せば、ダイニングで食事中も若干コントラストは落ちるが鑑賞可能だ。となると、テレビで子供達がバラエティを見ていても、親は上部のスクリーンに女子バレーを映す巨大な2画面状態が実現する。実際には誰がどちらの映像を見ているか分からないので思いっきり会話のすれ違いが発生し、少々奇妙な感じだ。
当然オリンピックも2画面で見ている。時として地上デジタルのNHKと民放、BSアナログ、BS-hi、BS民放と5つのオリンピック映像をリモコン使いまくりで観戦だ。プロジェクターのランプ寿命は2,000時間で、DVDなら1,000本、月に10本観ても8年は持つと思っていたが、オリンピックが始まった途端に毎日数時間と稼働率が飛躍的に向上した。加えて深夜放送の常であるウトウトと眠り込んでもプロジェクターは確実にランプ寿命を減らしていく。使わないよりいいのだが、昼間でもカーテンを閉めて高校野球を見たりしてるので毎年ランプ交換なんてことになると、嬉しい悲鳴とは笑っていられない。
プロジェクターを購入する人が飛躍的に増えているらしい。そんな方なら地上デジタル・BS・CSデジタルハイビジョンチューナーはお勧めの一品だ。
80インチスクリーンと29インチテレビの巨大2画面
プロジェクターのAE-500、天吊りはそれなりに難工事
右がBSデジタル用アンテナ、左はスカパー!用、BSデジタルは地上デジタル放送より更に高画質
地上デジタル放送用14素子アンテナ。設置はそれほどシビアではない.
品名
発売元
購入価格
TU-HD100
シャープ
48,000円
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URL
製品情報
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/031117-1.html
(奥川浩彦)
2004/08/24 10:53
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