発売される日を指折り数えながら、近所の御徒町ガード下の「アメ横」でUSBフラッシュメモリを内蔵したビクトリノックス社のスイスアーミーナイフ「SWISSMEMORY USB Victrinox」を購入した。どちらが基本部分となって、どちらの機能をその上に搭載したかは、エンドユーザーにとって大した意味のない話のように思えるが、パートナー同士にとっては結構重要な意味のある問題らしい。プレスリリースなどから想像する限り、同製品は、スイスアーミーナイフで世界的に有名なVictrinox社とSwissbit社とのパートナーシップで、Swissbit社のUSBフラッシュメモリに、ナイフ機能を追加搭載したのが正しい解釈らしい。
USBフラッシュメモリ部分は、単体で取り外しができるらしく、将来、より容量の大きなUSBフラッシュメモリが発売されれば、ユーザーが簡単に交換できるようだ。しかし、これも発表やプレスリリースの本筋から想像すれば、USBフラッシュメモリからナイフ部分は取り外すことができ、将来、より高機能なVictrinox社製新型ナイフが登場すれば、新しいナイフ部分を追加、交換、機能強化できる。という表現が正しい気がするが、どうだろうか。はたして将来、「SWISSMEMORY USB Victrinox」のナイフ部分を交換・機能強化出来るパーツも発売されるのだろうか?
違和感はあるが、ただのUSBメモリなので、ちゃんと機能してくれる
ビクトリノックス社のロゴを押すと赤色のLEDが光る
さて、そんなわけで購入後。注意はしていたつもりだったが、うっかり、「SWISSMEMORY USB Victrinox」を飛行機の搭乗日の朝、鞄に入れたままにしていて、当然のごとく、羽田の機内持込品チェックで引っかかってしまった。到着地まで「SWISSMEMORY USB Victrinox」は預かり荷物となり、もう少し現地での受け取りが遅れれば、空港バスの出発に間に合わない危険性も高かった。
血の巡りの悪い筆者は、この経験をしてからやっと理解できたのだが、USBメモリ部分だけが「SWISSMEMEMORY USB Victrinox」から取り外せる(正しくは、逆だと思うのだが)のは、機内持込品チェックで引っかかった際に、機内でUSBメモリだけを使う予定であったユーザーのために、分離し、USBメモリ部分は自分と一緒に機内に、機内持込禁止品の「ナイフ部分」は航空会社に預けることを可能にするためなのだろう。