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出るべくして出た「総革張りのUSBフラッシュメモリ」
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高級感のある革巻きとロゴプレートのバランスが抜群だ
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ここ数年、IT製品そのものには劇的な技術的変化が乏しくなるにつれ、やや「革フェチ」傾向のある筆者は、パソコン本体はもとより、多くのパソコン関係グッズを収納する革の専用ケースを作ることが趣味の1つになってしまっている。おおよそ1年に1回は買い換えるモバイルPC、ThinkPadも、新しいモデルに買い換えるたびに、馴染みの代官山のオーソドキシーという誂え鞄の専門店で、そのインナーケースを作り替えている。
最近、見かけることの多い、ユニークな外観、豊富な容量バリエーションで多くの国内外のメーカーから発売されているUSBフラッシュメモリは、筆者にとっては専用ケースを作りたくなる代表的なITステーショナリーの1つだった。最近は、散策することが少なくなってきた秋葉原界隈を歩いていて、偶然見つけたUSBフラッシュメモリは、なんと最初からボディ全体を革でラッピングされており、まさに筆者が造ろうと考えていた外観だった。
株式会社サイズが販売する「MEGATREK」と名付けられたUSBフラッシュメモリは容量128MB。オフィス関係の書類やPDFファイルの受け渡し、ファイルのバックアップ保存などにも十分な容量と言えるだろう。革独特の質感は、IT関連製品のプラスチックや金属の手触りとは異なり、時間と共に革が飴色に変色するさまを毎日感じ取ることができる。持つ喜びを感じられる商品だ。
多くのUSBフラッシュメモリが読み取り・書き込み時に、LEDインジケーターを点滅させてユーザーの抜き差しの操作に注意を促しているのに対して、このMEGATREKは、USBコネクタ部分以外は100%完璧に革のラッピングを施しているので、大きなファイルの書き込み・読み込み時には多少の注意が必要だ。また、実際上の不具合は今までのところ全く発生していないが、USBコネクタ部分の保護のために付いている同じく革製の開閉フラップを固定するコンタクトポイントに微弱な磁石を使用している。
限りなくハイテクでどんどん鋭角なデザイン指向が永遠に続くのではと、多少がっかりしていたITステーショナリー市場だが、テクノロジーがスレッショルドの天井にぶつかると、しばらくは差別化のために、いろいろ新しいデザイン上の試みや、チャレンジが行なわれて、また新しいモノを衝動買いできる楽しみが増えてくるようだ。常に一歩も二歩も先を行くべきパソコンメーカーには、10年以上昔からあるありふれた発想の、革巻きモデルなどの安易な商品ではなく、もっと斬新なモノに果敢にチャレンジするマインドが欲しいものだ。
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フリップ部分に使用されているマグネットが気がかりだが実際の弊害はない
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実際の使用時に少しやり場に困るフラップ部分だが、やむを得ないかも……
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製品名 |
発売元 |
価格 |
MEGATREK 128MB |
サイズ |
6,000円前後 |
■ URL
MEGATREK製品情報
http://www.scythe.co.jp/accessories/20040419-203335.html
(ゼロ・ハリ)
2004/07/14 11:03
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