|
|
 |
片手で持ち運べるリアル・モバイル・オフィス「RMO」!?
|
 |
 |

|
ちょっと厚みのあるクリップボードに見えるCLIP CASE
|
今から十数年前、モバイルPCが「ノートパソコン」という和製英語で呼ばれ始めた頃、「モバイル・オフィス」という言葉もIT業界では脚光を浴び始めた。人が働く環境施設のことを、日本では通常「会社」とか「事務所」などと呼ぶ。
米国を発端として世界中に広まった、「PCを活用して、個人単位で事務処理の合理化を行ない、結果的に全社的生産性向上を実現する」ことを指して、「オフィス・オートメーション」と呼ばれたのもその頃だ。昔も今も、何でも略して短く呼ぶことが大好きな業界人はそれを「OA」(オーエー)と略したのだった。
ご多分に漏れずコンピュータ業界でも、それだけを聞いても短すぎて意味が特定できないことも多い略称を、会話の文脈の中でタイミング良く使いこなすことが、“通”であることを狭い付き合いの中で周囲にアピールする方法の1つとなっているようだ。これらの略称やスラングが会話の中に頻繁に登場する人間が、実は本当はあまりよくわかっていなかったりする点も、おそらく他の業界と同じだろう。
「OA」という言葉がある程度広まった後は、ただの「オフィス」ではインパクトに欠けると考えたであろう米国の後発グループやコラムニストなどによって、「ワークスペース」や「バーチャル・オフィス」という呼称も使われるようになり、そうしたほんの少しの新しさや差異を強調したりして、もともとは単純でわかりやすい世界を、複雑でわかりにくくしているのが、この業界の特徴でもある。
本日ご紹介する、わかりやすい「クリップケース」は、その名の通り、外側にクリップが付いただけのプラスチックケースだ。米国のオフィスなどでは、プラスチックやウッドのクリップボードが大活躍しているのを見掛けることが多い。日本国内でも最近は、線綴じのノートブックを使っているビジネスマンもまだまだ多いが、米国風に黄色や白色のレターサイズやA4サイズの「リーガルパッド」を使用しているビジネスマンも多く見掛けるようになった。クリップケースはこの米国ではオフィス標準となっているリーガルパッドをトップに固定して、内部には、いたる所でオフィスワークをサポートする、自分に必要なステーショナリーを収納できるプラスチックケースなのだ。
筆者の場合は、内部にThinkPad X40を入れたり、あるいは書類の入ったフォルダーやペン、ポストイット、薄型のデジカメ等を収納したりして、打ち合わせなどに活用している。軽量かつコンパクトではあるが、社内の移動や、目的の明確な外出などには最適のモバイル・オフィスとなるだろう。唯一問題なのは、クリップケースの取っ手を持って移動する際、リーガルパッドの綴じてある部分が下側に来るので、パッドのページ部分が反対に広がり、地面を引きずる危険性があることだ。移動時にはリーガルパッドを上下反対に固定し直す等の対策が必要だ。ここはもうひとつ工夫が欲しかったが、ハイテクに頼らない従来の書類オフィスを持ち歩こう、というクラシックかつ前向きな姿勢には賛成だ。
|
|
リーガルパッドを固定してメモに使える
|
薄いが、内部にはいろいろなステーショナリーが収納可能だ
|
|
筆者は、ThinkPad X40を収納して出かける時もある
|
製品名 |
購入場所 |
価格 |
クリップケース |
御徒町 ガラクタ貿易 |
2,000円 |
■ URL
ガラクタ貿易
http://www.garakuta-boeki.com/
(ゼロ・ハリ)
2004/07/05 11:03
|
|
|
|
|