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イージー・エスプレッソ・マシン「ネスプレッソ」
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「バリスタ」、「クレマ」という言葉がいったい何を意味するか、ついこの間まで全く理解できなかった筆者にとっても、「エスプレッソ」という耳当たりの良い言葉はどことなく魅力的だった。コーヒーといえば、高校生になって生まれて初めて喫茶店に入って飲んだ以外は、子供の頃から親父が蘊蓄をたれながらパーコレーターで毎日のように豆から挽いて家族全員で飲んでいたブルーマウンテンのことだった。
自分でコーヒーを飲むようになった時には、すでに全自動のフィリップス社のコーヒーメーカーで、たった1つのスイッチを押すだけで、努力や勉強をしなくても10分後にはそれなりに美味しいコーヒーを飲むことができた。アメリカンコーヒーに代表されるアメリカ的でラフでイージーな普通のコーヒーに対して、エスプレッソはヨーロッパ的で、飲む前には蘊蓄の1つも話したくなるこだわりの飲み物らしい。
困ったときのインターネット頼みで、少し「エスプレッソ」という言葉の起源を調べてみると、語源は、イタリア語の「espresso(特急)」から来ているという説が一般的だ。しかし別の説によると、フランス語の「expres(あなたのために特別な)」というのも見られ、大勢の意見とは異なるが、筆者はどうも後者ではないかと勘ぐってしまう。そして、エスプレッソの作り方は、上質のアラビカ種の豆をブレンドし、深くローストした後、高圧の蒸気の力を用いて急速に抽出するらしい。この方法により、濃厚な中にもコクのある香り高いコーヒーになるという。高温度と適度な圧力で抽出されたエスプレッソには、「クレマ」と呼ばれる金茶色の泡があり、これによってエスプレッソ独特のクリーミーな口当たりに仕上がるということであるらしい。
駆け足でその製法をざっと見ただけでも、一般のコーヒーメーカーで作る普通のコーヒーとは格が違うという感じがするだろう。「高温」「高圧」「急速」というように、本来ならデジタルで表現できる内容のようではあるが、それをより不可解なアナログ的表現を使用するところにマニアックな人がハマる大きな要素があり、同時に「バリスタ」というオペレーターがユニークな名前で存在する大きな理由がありそうだ。
国内でも多くの種類の家庭用エスプレッソマシンが販売されているが、素人の筆者が見た限り、それらの構造はカフェでバリスタが実際にパフォーマンスのように器用に扱っているモノと大差がないと感じてしまう。まさにクルマで言えば、今では少なくなったマニュアルシフト車だ。しかし、エスプレッソマシンにはクルマでいうところのフル・オートマチック車も存在する。筆者がデパートの実演販売でうっかりハマッてしまったネスレ日本株式会社の販売する「ネスプレッソ」が正にそれだ。
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散水タンクを担いだエイリアンのような外観のネスプレッソ
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コーヒーカプセルは12種類。Webや携帯電話から注文可能
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「ネスプレッソ」はそのネーミングから想像できるように、インスタント・コーヒーで有名なネスレ社が販売するエスプレッソマシンだ。ごく普通のエスプレッソマシンがコーヒーの粉を直接使用したり、ポッドと呼ばれる丸いティーバッグのような形状のモノを使用するのに対して、ネスプレッソは、ガムシロップ容器のような形状をした真空パックの「コーヒーカプセル」を使用する。
エイリアンのような風変わりな外観のエスプレッソマシンだが、操作はいたって簡単だ。上部前のハンドルを持ち上げ、内部に、コーヒーカプセルを逆さ向きにセット、ハンドルを下げ、あとは抽出口の真下にカップを置き、最上部の黒いレバーを手前に倒すだけで、ほんの数秒で、適度に高められたお湯がコーヒーカプセルを通過してカップに出てくる。背面にあるアクリル製のタンクには10人分以上の容量があり、タンクだけを簡単に取り外せるので水の追加や洗浄には極めて便利だ。
抽出が終了したら、先ほどのハンドルを持ち上げることで、使用済みのコーヒーカプセルは背面に回転するように自動的に本体内部のカプセルコンテナ(ゴミ箱)に落下する。抽出時にカップからこぼれたコーヒーはカプセルコンテナと同じユニットの手前のバスタブのようなスペースに溜まり、内部には黄色いブイがセットされており、内部の水位が増え、廃棄時期が近づくと、尖ったブイの先がコーヒーカップを置く金属のプレート面から露出して、知らせてくれる。
通常、コーヒーカプセルは1人前1個を使用し、コーヒー豆の種類によって12種類が発売されている。注文はインターネット経由や携帯電話からも可能で、通常翌日には宅配される便利さだ。マニアックな人の間では、真空パックされた「コーヒーカプセル」を使うイージーさが邪道であるという意見もあるようだが、ホームパーティなどで何人ものゲストにクイックにサービスしたい派には、ネスプレッソが断然ラクなのは間違いないだろう。
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コーヒーカプセルを乗っけて蓋を閉めてレバーを倒せばOK!
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廃棄物の一時保管や処理も極めて簡単。このアイデアには脱帽!
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製品名 |
価格 |
購入場所 |
ネスプレッソ C190 |
42,105円 |
日本橋三越デパート |
■ URL
ネスプレッソ
http://www.nespresso.co.jp/
(ゼロ・ハリ)
2004/06/28 11:02
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