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テンキーボードのスカルプチャー感が素晴らしい電卓
米国の古いオフィスにありそうな12桁電卓だ
筆者のように毎日キーボードを打たねばならない因果な仕事をしていると、モバイルPCのスペックの一番最初の重要項目にキーボードのタッチや品質・強度がのし上がってくる。それは、昔、まだ電卓やパソコンもなかった頃に、魚市場や商店の店先で「そろばん」を威勢良くはじいていた江戸時代のビジネスマンも同様だろう。きっと彼らも片手でそろばんを持って、残った手の指でタイミング良くクイックにそろばん玉をはじきながら、今度の○△□堂のそろばんは玉のバランスが良いとか滑りが絶妙だとか昼休みに話していたに違いない。
これほど多くのモバイルPCが普及した現代でも、デスクトップPCのキーボードにこだわりを持つPCユーザーが、多くはないもののまだまだ存在する。PCに限らず、携帯機器では自ずと犠牲になることが容易に想像できるのが、無限の丈夫さや快適なサイズ、電池パワー等だ。PCの場合、犠牲となるもっとも重要なポイントはキーボードだった。キー入力が未だにその入力方式の主流を占めるPCでは、どうしても長時間の入力でも疲れない、ストロークが深く適度なキーピッチ、人間がキーボード上に手を自然に置いた状態で使いやすいもの、が良品とされている。
パソコンを薄く軽くするには幾つかの解決策はあるが、もっとも安易で容易なのは、その入力キーボードを薄くて軽いモノに変更することだ。すでに多くのパソコンメーカー新製品は、思い切ってこの世界に足を突っ込み、「電卓キーボード」などと悪口を囁かれる一方で、薄さを追求するユーザーの要求に挟まれて、賛否両論に曝されている。確かに現代の技術と「エンジニアのチューニングの気合い」を持ってすれば、実際にはより短いストロークで、多少の感覚の良さは確保可能だが、それはあくまで比較論に過ぎない。
やはり物理特性の優れた商品には、論理や小手先のテクニックでは超えがたい何かがあるモノなのである。オールディーズなパソコンのキーボード構造の方が、最新技術で作られた電卓キーよりも絶対にユーザビリティが上である――という信念のもとに作られたかどうかは知らないが、そんな電卓が今回ご紹介する本日の一品だ。見事なスカルプチャーカーブを見せる、電卓とは思えないこだわりのキーボード、理想の3mmはあるかと思える深いストロークは、同じ金額を入力してもその重みは明らかに違う感じがある。
みごとなストロークを実現しているスカルプチャーキーボード
単3電池3本のスペースがあるのに、1本で確実動作する。トリッキーだ!
電卓のようなキーを持つパソコンと、パソコンのようなキーを持つ電卓の組み合わせは面白い
製品名
購入場所
価格
MERCURY CALCULATOR
上野 ガラクタ貿易
1,890円
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URL
ガラクタ貿易
http://www.garakuta-boeki.com/
(ゼロ・ハリ)
2004/06/21 11:10
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ケータイWatch編集部
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