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暑さ寒さも金次第? 「至宝の風」
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これからの日本の梅雨の季節の3点セット!?
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国内・海外を問わず、現在流通している通貨や紙幣を素材にした商品は多い。米国ではニューヨークのエンパイヤステートビルの頂上や、現在はなくなってしまったワールドトレードセンター等、殆どの観光名所では1セントコインを瞬間的な圧力でプレスしたキーホルダーやメダルの自動作製機が置かれている。筆者もすでに30枚近くのプレスされて楕円形になった1セントコインを持っているので、米国で買った専用のコレクションボックスに収納している。残念ながら、日本国内では通貨を変造することが法律で禁じられているので、米国同様のお手軽・お気軽なお土産は存在しない。
筆者はもちろん専門外の法律には全く詳しくはないが、流通している一万円札等の紙幣をスキャンしたり、カラーコピーすることは、日本ではどうも法律違反であるらしい。偽札の製造プロセスの一部と推定可能な行為もいけないということなのだろう。しかし、そういう法律があっても、実際には、別の製品として出来上がってしまうと、問題ない商品のように市場に出ているグッズがあって興味深い。
本日ご紹介する「至宝の風」と呼ばれる、どうみても親父に似合う「扇子」は、なんとその最も露出度の高いメインのマテリアルとして1万円札のそっくりさんを豪華に使っている商品だ。20万円分の1万円札を豪華にマッピングした扇子は、それなりの風貌と持ち物の人間が開くと、なかなかの迫力とも威圧感とも言えない感覚を感じる商品だ。
扇子をいつも使っていて、図形的・設計的には、扇子の形状や仕組みを十分理解していると思っていても、意外と気づかないこともあるようだ。それは、扇子は手で握る中心(要:かなめと呼ばれる)に近い部分と、その反対側(天:てんと呼ばれる)では、扇面と呼ばれる紙を貼る部分の面積サイズは大きく異なる。
「至宝の風」の様に、1万円札が綺麗に、あたかも20枚束になってズレ重なっているように見せるためには、その呼び名である「扇型」通り、扇面として使用する紙は、中心ほど1万円札の縮尺率を上げて小さくし、外側の「天」に向かって今度は少しずつなだらかに縮尺率を下げて絵柄を微妙に大きくしていかないと、綺麗には収まらない。一見して、ただ1万円札をカラーコピーした用紙を扇面に使用したかのように思える「至宝の風」だが、実際にはちょっと見ただけではわからない地味な工夫があるようだ。
さて、これからの梅雨、夏の盛り、この「至宝の風」で送った風が爽やかかどうかは、読者諸兄の財布の中身にもよるのかもしれない。もちろん、筆者の財布の中身が20枚の1万円札を超えたことは生まれてこの方一度もなかったが、意外と「至宝の風」は爽やかだった。何事につけ、期待値と現実には違いがあることを知っていることは、本当はとても幸せなことなのかもしれない。
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財布は空でもこれさえあれば……
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微妙な縮尺率の対応を考慮し、見事なまでの出来映えだ
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製品名 |
購入場所 |
価格 |
至宝の風 |
王様のアイディア Web通販 |
2,604円 |
■ URL
「至宝の風」商品ページ(王様のアイディア)
http://store.yahoo.co.jp/osamanoidea/w165070.html
(ゼロ・ハリ)
2004/06/14 11:11
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