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からくり仕掛けを使った「ローリング・コースター」
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持ち手をはずしたアイロンのような格好をした「ローリング・コースター」
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大江戸からくり人形は、お茶をお客の手元まで送り届ける、日本に古くからある「ゼンマイ仕掛けのからくりロボット」だ。しかし、この手の発想は決して日本国内だけではなく、世界中のあちこちにあるようだ。今回ご紹介する「ローリング・コースター」と名付けられたパーティーグッズもその古いカラクリを現代風にアレンジした商品の1つだ。
「ローリング・コースター」は、クラシックなアイロンに似た形をした、ゼンマイ仕掛けのコースターだ。上面には、丸くコルクを貼り付けてコップを滑らないようにした部分がある。底面中央にあるゼンマイを巻くことで、ローリング・コースターが前進する動力源となる仕掛けだ。
ただしローリング・コースターは、ゼンマイを巻いてテーブルトップに軽く置くだけでは勝手に自走したりしないような安全構造に作られている。進行方向先端にあるスプリングで自分自身をかろうじて持ち上げている「センサーピン」の働きで、ある程度の重量のあるもの、コップなどが上に乗せられない限り、動作しない仕組みなのだ。これは「大江戸からくり人形」の両腕で支えているお盆に湯飲み茶碗を乗せなければ自走スタートしないのと同じ原理だ。
筆者の自宅では、かなり重量のある年代物のファイヤーキングのマグカップに1杯のコーヒーを入れた状態で、テーブルの端から端までを完走した。自走のオン・オフを判断する「センサーピン」は、同じ機能を使用して、ローリング・コースターが進行中に突然地面のなくなったことを瞬時に判断し、前進を即座に停止する働きもあわせ持っている。これにより、間違ってテーブルの端から熱いコーヒーカップもろとも床に落下することを事前に防止できる。実際に、筆者宅で行なったテストでは、先端のセンサーピンがテーブルの端から出た瞬間に前進動作をストップし、コーヒーを入れたカップはテーブルの端で傾きこそすれ、なんとか落下せずに無事停止した。
ローリング・コースターは子供を含む少人数でテーブルを囲んで食事をするパーティでは活躍の機会の多い「Party On The Edge!」商品だろう。しかし、構造上テーブルのエッジに斜めからアプローチするのは少し危険かもしれない。
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背面にはゼンマイと自走の為の3個の車輪、簡易な路面センサーがある
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センサーの働きで、テーブルエッジからの落下を防止できる
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底面から見ると、路面センサーのピンが飛び出し、継続走行を中止した様子がわかる
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製品名 |
購入場所 |
価格 |
ローリング・コースター |
六本木 青山ブックセンター |
1,500円 |
(ゼロ・ハリ)
2004/06/07 11:04
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