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ほとんど顕微鏡 「テレスコマイクロ」
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どこのどいつだ、こんなモノ作ったやつは。「テレスコマイクロ 8×20D」はNikonのCOOLPIX 900シリーズ専用のテレスコアダプタ。実はNikon製だ。口径20mmで焦点距離は114mm、COOLPIXに接続すると、最大で35mmフィルムカメラで言うところの900mm相当の焦点距離となる。900mmだ、ほとんど1mだ、アイドルの追っかけカメラ小僧(パンチラ専門)だってそんな長玉持っちゃいねぇ。しかもだ、付属のクローズアップレンズを使うと、マクロ撮影が60倍で可能。これがどれだけ馬鹿げた性能か、右の写真を見てもらおう。
まずいちばん上が撮影システムの写真。COOLPIX 950にこの製品を接続している。最初は三脚に接続して使ってみたのだが、安物の三脚では最大マクロの60倍どころか標準マクロの25倍ですら、ブレが酷くて写真が撮れない。机に直置きの方がナンボかマシだった。が、机の周辺を人が歩くとゆれる。というか常に微妙に振動している。弊社か、弊社のビルが悪いのか?! てなわけで25倍で照明をガンガンに当て、シャッター速度を上げて撮影。それが2枚目の写真。
さてここで問題です。3枚目の写真は10円玉をCOOLPIXのみのマクロ機能で撮影したものです。それで2枚目の写真は、10円玉のどの部分を撮影したものでしょうか? 答えは3枚目の写真をクリックしてください。
……普通の環境ではたぶん、床の振動のせいで60倍マクロ撮影は不可能だろう。ちゃんとしたスタジオで、機銃を載せてもビクともしないジッツォの三脚を使わないと、ダメだと思う。望遠はまぁまぁ使えるのだが、それでもよほどシャッター速度が速くないと、つらい。どう考えても素人には手の出しようのない製品であるが価格は2万円以下。色の滲みがあるなど、安物は安物であるが……COOLPIXを買うような玄人肌のカメラ好きにとっては、かなり買う価値の高いアイテムかも……
今日の教訓
「っていうか60倍マクロは使わないだろ、普通」
(白根 雅彦)
2000/06/26 00:00
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