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旅行者には欠かせない「ツーリストパートナー」
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時計画面。JPTYO、つまり日本東京時間が表示されている
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長期間の旅、あるいは出張で海外などに出る場合、できる限り荷物を抑えて必要最小限で持っていくかという点が大きな鍵となる。私は過去バックパッカーなんていう貧乏旅行人をやっていたので、「いかに安く小さく多機能にするか」ということを至上命題としていた。バックパッカーに使えるということは多分、密林を行くジャーナリストであったり、戦場ライターであっても少しは応用できるとは思っている。そんな私が持っていく欠かせないものの1つがカシオ計算機の旅行者向けの電卓、その名も「ツーリストパートナー TC-2000」だ。カシオは電卓として販売しているが、そうとは思えないほど多機能だ。
大きさは手で握れるほどで、電卓と言うわりには小さくコンパクト。さらに世界時計や簡単な英会話集まである。旅行向けということで両替レートを2カ国分記憶できて、しかも登録したA国とB国間のレートも調べられるのだ。たとえば最近日本企業が続々と進出している中国で言えば、両替時に日本円でも中国元に両替できるとしても、日本で米ドルに両替して、それを中国元に両替したほうが場合によっては安いこともある。またネパールからインドまで陸路で行くとき、両国のレートを設定しておけば、インドでネパールルピーをインドルピーに両替する時にだいたいどの程度になるのかわかる。そして、両国のカレーの値段はどちらが高いかもすぐわかるだろう。
ついでに国境越えにも触れておくと、この電卓は2カ国分の時差を登録できて、国境をまたいだそのタイミングで時計機能の時刻を修正することもできるのだ。(でも悲しいかな、前述のネパール標準時刻であるGMT+5:45はない……)。日本ともう1カ国ではなく、日本とさらに2カ国分を表示できるのは旅行者の気持ちをよくわかってくれているようで嬉しい。アラームクロックがあるのも貧乏旅行者にはなお嬉しい。貧乏旅行しているとアラーム設備があるホテルに泊まることは稀で、誰も起こしてくれない。まさに最近話題の言葉「自己責任」なのだ。なので携帯できるアラームは、バックパッカーには必需品であり、「ツーリストパートナー」を持つだけで荷物が1つ減ってまた嬉しいのだ。
旅行者向けとなっているが、これらの機能を考えると、旅行者の中でもバックパッカー限定で作ってしまったかと思ってしまうほど。でもバックパッカーだけじゃなくて、「イギリスで古着を買い込みたい」あるいは「イタリアで靴を買いたい」なんて買い物好きな旅行者にも優しい単位変換機能がある。安くて小さくて必要十分な多機能。旅行者や現地滞在の留学生には一考の価値あり、バックパッカーなら購入必須のグッズだろう。
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為替レート編集画面。標準で米ドルと香港ドル(中国元)が設定。中国も標準設定でOK
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現地で使える英文対訳が収録されている。いざというときは頼れる
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品名 |
発売元 |
購入価格 |
購入場所 |
ツーリストパートナー TC-2000 |
カシオ計算機 |
4,179円 |
カシオ販売サイト |
■ URL
製品情報
http://dentaku.casio.co.jp/product_list/product.php?m_no=32
販売ページ
http://www.e-casio.co.jp/shop/goods/goods.asp?goods=TC%2D2000%2DN&category=4040
(山谷 剛史)
2004/05/19 11:03
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