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ThinkPadを連想させるボールペン「Zoom707」
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ドイツの国際デザイン賞を3つも受賞したデザインコンシャスなボールペン。1,500円は抜群の「価格・性能・デザイン比」だ!
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自分の身の回りのモノに、統一されたカラーリングや類似したテクスチャーイメージを求める人は多い。
こうしたライフスタイルや個性ある嗜好を受け止めるべく、統一されたコンセプトをベースにして開発された、商品カテゴリーを縦断した商品群も増加傾向にある。時には、難しい商品戦略や商品開発をプランニングしていなくても、勝手に消費者やメディアがよく似たイメージを持った別カテゴリーの商品同士のコンセプトを自然に結びつけ、それらを1つのイメージ商品群として、消費者が自然に連想できることも多い。
本日ご紹介する商品も、昔からある「赤」と「黒」そして「白」というトラディショナルなカラーコンビネーションを定石的に利用したステーショナリーだ。筆者は、この「Zoom707」と呼ばれるボールペンを偶然にも銀座・伊東屋のショーウインドウで見つけたが、見た瞬間にイメージしたのは普段から自分の愛用しているThinkPadだった。筆者が、初めてスイスの鉄道時計で有名なモンデイン社の腕時計を見た時と同じ印象だ。
IBMのThinkPad、モンデインの腕時計、そしてトンボのボールペン「Zoom707」の共通点は、そのテーマカラーが「黒」「白」「赤」の3色であることだ。一般的には、インパクトの強い「赤」がアクセントカラーとして使われ、「白」と「黒」の分量バランスがその商品の使用目的を明確に切り分ける。海外製品に比べ、基本カラーのコンセプトがブランドイメージにもたらす影響の大きさを、長い目で見ることのできない国内企業が多いことは残念だ。
商品本来の品質や価格性能比と並んで重要なことは、統一されたブランドイメージによる、ユーザーの心に残る商品の印象の深さだ。Zoom707がそこまで考えて創り出されたイメージかどうか判断は難しいが、国内ステーショナリー界にも、確固たるブランド戦略をもって世界に打って出ようというメーカーが現われても良い時代になりつつあるのである。
いたずらに低価格だけを狙った短期開発商品ではなく、期間をかけて市場を研究、そして企画や開発に関わる人々が自信とこだわりを持った商品がこの日本から早々に登場することを期待したい。
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ごく普通の鉛筆と比較しても超スリムでスマートなのがわかる
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ThinkPadと超似合うデザインカラーのモデルBC-ZS2。同じカラーリングのシャープペンシル(SH-ZS2)もある
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製品名 |
価格 |
トンボ デザイン・コレクション 「Zoom707」 |
1,500円 |
■ URL
トンボ鉛筆
http://www.tombow.com/
(ゼロ・ハリ)
2004/05/17 11:01
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