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手に抜群のフィット感、しかし…… ザ・フィットマウス「手の匠」
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ザ・フィットマウス「手の匠」
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筆者が一日で最も長く手にするものはマウスだ。仕事中はもちろん自宅でもかなりの時間、マウスを手にしている。その割にいつもバルクの安物ボールマウスばかり買い、調子が悪くなると使い捨て感覚で買い換えている。
筆者の手にフィットしないのは小型のマウスで、手のひらが乗る感じでないと疲れてしまう。ボールと光学マウスは特にこだわりはなく、ボールマウスのボールを取り外して、中に大きな埃が付いているとウキウキしながら取っている。輪っかになった埃を取るのは快感で大物が取れたときはかなり嬉しい。
そんな筆者に、突然高級マウスが訪れた。その独特なデザインで話題を呼んだコクヨのフィットマウス「手の匠」だ。構造としては、ワイヤレスの光学マウスでUSBとPS2のどちらでも接続可能だ。デスクトップパソコンの背面にあるUSBポートに接続した際、電波が届きにくいことを配慮して延長ケーブルも付いている。バッテリーは単4電池を2個使用する。パッケージには、電池寿命がフルパワーで連続32時間、一般的な使用では1.5カ月と書かれている。マウスのフルパワーとは、どの状態を指すのか気になるが、筆者の想像では「マウスをグリグリ動かしまくり+ボタンの連打」と思われ、普通に使う分にはそこそこ電池は持つのであろう。
さて、実際に使用してみると手のフィット感はなかなかいい。親指と薬指、小指で掴む部分が細いので、従来のマウスより自然な感じで持つことができる。筆者が重視する手のひらへの当たりもいい感じで「うーん、さすがユニバーサルデザイン」と意味不明の言葉をつぶやいてしまう。動かしてみるとマウスポインタの動きがかなり速い。スペックでは800dpiとかなり高めの設定となっている。Windows上の設定で遅く変更して慣れた速度に設定した。
おニューなマウス、手にもフィット、しかも身分不相応な高級品とウキウキ使っていると何故かしっくりこない……と、ここで気づいた。机が狭いのである。通常のマウスと比較して上から見た投影面積は倍以上はあるだろうか。マウスを操作しているとすぐに障害物にぶつかってしまう。整理整頓された大きな机でお仕事されている方は問題ないのであろうが、恥ずかしくて他人には見せたくない筆者の机では狭くて、「手の匠」はこの環境にフィットしないのである。変更したマウスポインタの動きを元に戻すと、そこそこ狭い範囲でもマウスは高速に移動するのだが、これがまた慣れが必要だ。更に細かいところが気になり始め、何となくクリックした時の反応が遅いように思えたり、イライラがつのったりして、挫折してしまった。
結局近くの若者に譲ったら「いいっすねー、これ。握りやすいし、すぐに慣れましたよ」と喜んでいた。整理整頓が得意でマウスを倍以上動かせるスペースを確保できる方、順応性の高い方にはお勧めの一品かもしれない。「マウスとコンタクトレンズは使い捨てだぜ」とまた意味不明の言葉をつぶやき、使い捨てボールマウスに戻ることにしたのであった。
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占有面積が広い、動くスペースも広い
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手にはフィット、快適なはず……だった
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品名 |
発売元 |
ザ・フィットマウス「手の匠」 |
コクヨ |
■ URL
製品情報
http://www.sapulife.com/fitmouse/
(weekone)
2004/05/11 11:01
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