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出るべくして出た「WiFi Finder」
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パソコン盗難防止錠で有名な米ケンジントン社が発売している
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2001年秋、秋葉原に世界初のブロードバンドカレー屋「東洋」がオープンした頃から、日本国内にもフリーで使えるホットスポットが増え始めた(その「東洋」も1月に閉店したが)。しかし、一番の問題点は、公衆無線LANサービス圏内であっても、ノートPCの電源を入れ、ソフトウェアが起動して初めて、電波状況を確認できるということだった。
当時から、筆者の仲間内では「WiFi Searcher」という仮称で、IEEE 802.11bの無線電波の有無を確認するツールを考案し、試作を行なったりしていた。しかし、最低限の機能ならハンディな「盗聴装置発見装置」を改造してでも近いモノはできるが、真面目にネットワーカーがツールとして使えるモノを考えると、どうしてもWiFiのPCカード同等のコストになってしまうので、「相当数が出ないとペイしない」という理由で、我々のプロジェクトとしては暗礁に乗り上げていた。
同じような事を考える廃人(懐かしい)は世界中にいるモノで、なんとパソコンの物理的セキュリティ錠の販売大手である米国ケンジントン社が「WiFi Finder」と称する携帯型の無線LAN電波発見装置を昨夏から米国内で販売開始した。実際に製作しているのは同社ではないと思われるが、クールなハードウェアをスニークなデザインでくるんだ、なかなかの優れモノだ。
実際に、街のあちこちのホットスポットやオフィスエリアなどで実験してみると、意外とこれが使えるのだ。操作は至って簡単。WiFi電波が来ているかどうか知りたい場所に到着したら、まずカード型の「WiFi Finder」のほぼ中央にあるボタンをひと押し! しばらくオレンジ色のLEDがチカチカしてサーチしているが、無事波乗りできる電波を発見したら、グリーン色のLEDが点灯、電波の強度に応じて最大3個のLEDが点灯する。
基本的にWEPセキュリティのないESS ID「ANY」のフリーな無線ホットスポットを発見するツールだが、同じ条件で、ANY設定の電波があり、無線で実際に通信ができているような状況でも、なぜか「見つからない!」という表示をする場合もあり、多少アクセスポイント機器との相性も感じられる。その場合は、1回で結論を出さず、2~3回ボタンを押して再チェックをすると、発見することもあるようだ。
米国内ではパソコンショップから通販までいろいろなところから入手可能で、22~29ドル程度で手に入るこの手の商品はワイヤレス・ネットワーカーには「必須の自慢アイテム」だ。筆者も、かなり以前に入手して、すでに知人・友人には一通り自慢してしまった。この手の自慢グッズの最大の弱点は、人に見せびらかす時には常に携帯しているのだが、実際に自分がノートPCで通信をする必要がある場合には、いつも自宅の机の上に置きっ放しにしたまま携帯していないことだ。そんなチョンボを乗り越えて、以前本連載でご紹介したアクセスポイント発見ソフト「NetStumbler」に続くネットワーカー必携グッズになるだろうか?
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サイズはPCカードくらい。3個のLEDとプッシュボタン
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絶好調で、ただ乗りOKなら緑色のLEDが全開表示!
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製品名 |
価格 |
購入場所 |
WiFi Finder |
現在は国内で3,000~3,600円程度 |
Web通販ショップ |
■ URL
米ケンジントンの製品情報(英文)
http://www.kensington.com/html/3720.html
(ゼロ・ハリ)
2004/04/13 11:04
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