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感性指向に走るテクノロジー製品「宝石箱に入ったメモリ」
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小さなアクセサリーケースに入れて販売されているX20H
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単体機能競争の時代を超え、ネットワーク機能戦争の時代を乗り越え、薄さ・軽さの世界を実現しながら、今、モバイルPCはまさに「感性の世界」に入り込もうとしている。多くの国内ITメーカーでは、すでに峠感の強いモバイルPCの分野において、技術よりも外観の仕上げや素材、高級感を訴求する商品が増加しているように思える。
そういう筆者も、ついに友人の自慢話に負け、VAIOの超薄型X505/SPをWeb通販で購入してしまった。外観デザインについては個人の嗜好によるところが大きいのでいちがいには言えないものの、洗練されたその薄さや軽さは抜群だ。だだし、道具として見た場合、少しの不満は残るだろう。まず、駆動電池のサイズが小さいことが原因だが、モバイルPCとしてはあまりにも短いそのバッテリー連続駆動時間、高価なセカンドバッテリー。そして、トラックポイントの使いにくさ、の2点はどうしても気になる問題点だ。
残念ながらトラックポイントはスティック状の「赤いポッチ」と、その下に位置する「3個のボタン」、そしてその下位に位置するよりサイズの大きな「パームレスト」の3つのエレメントが構成する「ピラミッド構造」が使いやすさの原点なのだ。VAIOはその薄さのあまり、また軽量化のためにパームレストがなく、また必要としない構造になっている。道具としての目的を達成しながら、感覚的な使い勝手も満足させる製品をまとめ上げることは難しい。
パソコンに限らず、デザインコンシャスな傾向は周辺機器にも急激に及んできている。今回ご紹介するScythe社(株式会社サイズ)の発売した、USBフラッシュメモリ「X20H」は、外観全体がシルバーメタリックな鏡面仕上げとなっている。最近のIT系商品に多い「テカリモノ」の宿命だが、このX20Hもご多分に漏れず、ちょっと脂性の人が手で触るだけで、指紋がベタベタとついてしまう。当然、お約束通り、クリーニングクロスも同梱されている。
この手の小さく安い商品の場合、普通は小さな茶箱やボール紙のケース、または店頭で目立って、かつ多くの商品を展示できるハンギング形式のパッケージなどにするのが普通だが、この「X20H」は、なんとネックレスやイヤリングに使用するようなアクセサリーケースに収納されて販売されている。同容量の他社製USBフラッシュメモリに比較すると、割高ではあるが、それは前述のVAIOも同様だ。ほぼ同じ性能でも約2倍の定価を設定できるのが「感性」の価値なのかもしれないが、最終的には消費者がどう判断するかだろう。
「X20H」は標準の128MBのモノのほか、感性的には気に入ったが、どうしてそれだけの金額は飲めないという人のため(?)にUSB 1.1で容量64MBの廉価版も限定数量で発売された。従来なら本末転倒の商品企画であるかもしれないが、もはや機能よりも感性の時代に突入した日本のコンシューマIT産業、これから何が飛び出してくるか、自称ガジェットキングの筆者には楽しみな時代の到来だ。
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同梱のクリーニングクロスでまめに拭く必要がある
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性能的には一般的なUSB2対応と同等、有り難みが勝負か!?
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製品名 |
価格 |
購入場所 |
Scythe X20H 128MB |
7,270円 |
秋葉原のPCショップ |
■ URL
Scythe(サイズ)ホームページ
http://www.scythe.co.jp/
(ゼロ・ハリ)
2004/03/26 11:02
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