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遊び心溢れる立体写真作成キット「PLAY3DPC」

「PLAY3DPC」に同梱されるメガネ各種、および3D写真作成ソフトウェアなど。液晶タイプのメガネはCRTでしか使えないが、赤青メガネなど他の鑑賞方法を用いれば問題ないし、何より全部セットでも2,980円と安価なので、液晶モニタをお使いの方も気軽に購入できるだろう
 デジタルカメラやカメラ付携帯電話が普及し、さらに最近ではブログがブームとなって、個人で撮影した写真をインターネット上で公開することが容易な時代になった。携帯電話で撮影した画像にコメントをつけてすぐさまブログに掲載という行為は、もはや当たり前になっているのかもしれない。

 だが、個人で撮影した写真がこれだけネット上に氾濫してくると、よほどのオモシロ画像や芸術的な画像でもない限り、人にじっくり見てもらうのは容易ではなくなってくる。ペットの写真や旅先でのスナップなど、自分の愛着やこだわりが他人に伝わりにくい写真であればなおさらだ。これらの写真を公開した場合、他人の興味を引くためには、何かしらの工夫が必須と言える。

 今回紹介する「PLAY3DPC」は、何の変哲もない写真を立体感あふれる3D写真に変換してしまうというユニークな商品だ。視線を交差させたり平行にしたりしながらピントを合わせ、2枚の写真を立体視した経験のある方は多いだろう。あるいは、子供の頃に学習雑誌についていた赤と青のセロファンが貼られた紙メガネで3D画像を見たことを思い出される方もいるかもしれない。本製品はそれら立体写真を作成したり、鑑賞したりするための各種ツールがワンパッケージに収められたトータルキットである。

 この商品の面白いところは、立体写真にすることを前提に撮った画像でなくとも、たった1枚の画像から3D用画像が出力できるという点だ。本製品に付属するソフト「デジカメ3Dエディタ」を用いれば、デジカメで撮影した写真からボタン一発で立体写真が作成できるのである。出力された画像は「ios」という独自の拡張子がついたファイルとして保存され、赤青メガネで見たい時は赤青メガネ用の1枚の画像として、裸眼の平行法や交差法で見たい時はそれに合った2枚組の画像として、それぞれ出力できる。

 鑑賞方法に合わせて自由に出力形式を選べるため、たとえばブログなどで公開したければ、メガネなしで立体視が行える平行法・交差法用の画像を出力すればよい。普通に載せただけでは見過ごされてしまうような写真でも、2枚並べて「立体で見えますので試してください」と書いておけば、多くの人が目を留めてくれること請け合いである。一方、オフラインで楽しむなら同梱の立体視用メガネで鑑賞する1枚画像のモードで出力すればよい。平行法・交差法による立体視はイマイチ苦手という方でも安心だ。

 思えばその昔、初めてステレオ音声なるものを聞いた時、モノラル音声とのあまりの違いに驚かされたものだ。本製品は映像というジャンルのステレオ化に挑戦した意欲的な商品だと言えるだろう(やや大げさか)。最近は3D液晶搭載パソコンも市販されているが、本製品は価格が実売2,980円とこなれており、試してみるぶんにはピッタリだ。メーカーのサイトには最近話題となった火星地表の立体視用サンプル画像も多数掲載されているので、興味がある方はまずご覧になることをオススメしたい。


こちらは平行法の画像。写真下の●が1つに見えるよう、左画像を左目、右画像を右目で見る こちらは交差法の画像。交差法は目を寄せ、写真下の●が3つに見えるよう、左画像を右目、右画像を左目で見る。きちんとピントが合うと、色鮮やかな紅葉の部分だけが浮き上がって見えるはずだ

平行法の画像。きちんとピントが合うと、犬・鏡の中の犬・背景それぞれの遠近が感じられるようになるはずだ。こちらも紅葉と同じく、1枚の画像を加工したものである こちらは交差法の画像

品名 発売元 購入価格 購入場所
PLAY3DPC アイ・オー・データ機器 2,980円 ファクトリストア



URL
  商品情報
  http://www.iodata.net/factory/play3dpc/


(後藤 重治)
2004/03/09 11:03

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