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時代遅れ? でもコンパクトフラッシュが好きなんです
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ハギワラシスコム Z-Proシリーズ
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元祖サンディスク、それとも速度のZ-Proか?
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デジカメ用のフラッシュメモリと言えば、最近はSDカードが主流といった感があるが、筆者はコンパクトフラッシュ(CF)が好みであるため、CFの使えるデジカメを選ぶようにしている。
はじめはスマートメディアであったがどうにもひ弱な感があって好きになれなかった。その点、CFは机に置きっぱなしにしても平気だし、電極部分が露出していないという点は安心感が高い。ちなみにスマートメディアは、東芝主導で生産メーカーが限られていたことや、コントローラーを内蔵しない点で互換性の安心感は高かった。互換性に関してはCFはイマイチで、AND式やNAND式があったり、異なるコントローラーをCF内部に持っているためデジカメによっては認識しないこともあるらしい。
安心感のほかにもう1つCFを選ぶ理由がある。筆者の今年のお買い物候補に一眼レフデジタルカメラがあるのだ。昨年のF1グランプリにキヤノンのD60を借りた。元々銀塩はEOSユーザーであったため、レンズは自前で、望遠が1.6倍になるメリットや、その場で確認できること、後工程でフィルムスキャナーが要らないなど大いに満足し購入を決めた。一眼デジカメを考えるとCFを選択するメリットは高い。
現在使用しているデジカメはIXY DIGITAL 320で“普通”であるが気に入っている。光学2倍ズームは少々寂しいが、ボディもコンパクトで普段の持ち歩きに最適。なんと言ってもCFを採用していることが大きい。これまではサンディスク製の64MBモデル、そして128MBモデルであったが、最近“速い”をアピールする製品が増えてきたので256MBはハギワラシスコムの「Z-Pro」を購入した。
実際に使用してみると、微妙な感はあるが確かに速い。HDBENCHで測ると読み出しは気持ち速い程度だが、書き込み速度は従来のCFより倍以上高速化されている。IXYで実験をしてみると連写モードでシャッターを押し続けた場合、13~14枚目まではデジカメのバッファが蓄えてくれる。その後書き込みを待ってシャッターが切れる様になるが、この時、従来のCFと比べればZ-Proは体感で倍くらい速い。その結果、30枚連写の時間は57秒が31秒まで短縮された。
IXYでは現実にそれほど連写する機会はなく、その速度を活かせるシーンは少ないが一眼レフでは可能性が高い。もちろんパソコンで使用する場合も同様だ。画像に限らずちょっと大きめなファイルを書き込んだりすると明らかに速い。人間、速いものを使ってしまうとすぐに当たり前になるので今では「Z-Pro」を常用のCFとしている。技術的には詳しくないけれど、可能であれば読み出し速度を更に高速化してくれると嬉しい。
数年前に「○倍速」とうたったCFが登場した時は、その表現方法に少々怪しさを感じ、眉をひそめたが、今回、実際に体感してみたら高速化はそれなりのメリットがありそうだ。これから数年は、時代遅れと言われてもデジカメのメディアはCFと思っている。
■ URL
商品情報
http://www.hscjpn.co.jp/products_s.php?idno=175
(奥川浩彦)
2004/03/01 11:12
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