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本日の一品タイトルGIF
ケーブル・アダプタをまとめて収納 「S-BOX」

本体とパッケージ。一見すると子供の「おどうぐ箱」っぽい
 唐突だが、みなさんは「整理」と「整頓」の意味の違いを尋ねられて、きちんと説明できるだろうか。よく似ていて混同しがちなこの2つの言葉、本来の意味はそれぞれ微妙に異なっている。早い話、番号順に並べて見栄えをよくするのが「整頓」で、頻度順に並べて能率を上げるのが「整理」、というのが正しい。たとえば、机の上が散らかっているけれど作業能率は悪くないという場合、整頓はともかく整理はきちんとできている、ということになる。見栄えを良くするのも大事だが、そのたびにどこに何が置いてあるか分からなくなって困るようでは元も子もない。このような場合は、整頓よりも整理を行なうよう心掛ければよい、ということになる。

 話が脱線したが、今回紹介するのは、ケーブルやアダプタ類をまとめて収納する「S-BOX」という商品だ。電化製品全盛の現在、パソコンや周辺機器は言うに及ばず、携帯電話からオーディオまで、ありとあらゆるジャンルのケーブルが家庭内を埋め尽くしている。手間をかけて整頓(整理ではない)しても、しばらく経つと元のスパゲッティ状態に戻っていた、という場合も多い。IT関連機器は白モノ家電と違って機器構成が頻繁に変わるため、どうしてもゴチャゴチャになりがちなのである。

 この「S-BOX」は、そういったケーブルやアダプタ、タップ類を全部まとめて箱の中に放り込んで見えなくしてしまえ、という発想の商品だ。余ったケーブル類をスッキリ見せたい場合、一般的にはケーブルタイなどで結束する方法が考えられるが、結束することで機器本体の性能低下や発熱を招く場合もあるし、なによりケーブルの束が露出していること自体、見苦しい場合が多い。その点、全てまとめて箱の中にブチ込めば済んでしまうという「S-BOX」は、大雑把でありながら「これ最強」のアイテムである。ホコリが内部に侵入しないので、トラッキング現象の防止にも役立つ点も見逃せない。

 もちろん、単にケーブル類を無造作に放り込むというわけではなく、内部のパーティションを用いて分かりやすく整頓したり、ガイドに沿って這わせることでケーブルを固定することも可能だ。試しにモデムおよびルータ脇のケーブルやアダプタ類をまとめて放り込んでみたが、これまで見苦しかった棚周りが見違えるほどスッキリした。箱のサイズはA4ファイル程度の大きさだが、さまざまなシチュエーションに対処するために、数サイズ程度のラインナップも欲しいところだ。

 さてさて、この「S-BOX」という商品名の「S」という文字、いかにも「整理」「整頓」の頭文字っぽく見える。見苦しいケーブル類をまとめて箱の中に放り込んでしまうという行為、これは「整頓」ではなく「整理」か? さて正解はいかに? ……と思いきや、実はこの「S」、英語の「SOLUTION」(解決)の頭文字が由来なのだそうだ。うーむ、なんだか微妙なところ。


「S-BOX」本体を開けた図。ケーブルを沿わせるためのガイドが設置されている ケーブルのみならずアダプタやタップ類もまとめて収納可能。長くて絡まりやすいケーブルはガイドに沿って巻くと良いだろう

導入前の図。タップとアダプタ、ケーブルが乱雑に絡まっている 導入後の図。タップごと放り込めるので見た目もスッキリ。ホコリ対策にもなる

品名 発売元 購入価格
S-BOX オーム電機 980円



URL
  オーム電機(該当製品の記載なし)
  http://www.ohm-electric.co.jp/


(kizuki)
2004/01/30 11:07

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