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オイルを使う化学のカイロ『Zippoハンディウォーマー』

Zippoハンディーウォーマー。フリース製の袋とオイルが付属する
 今年は暖冬だとは言うものの、筆者の住む千葉県も朝晩の最低気温は氷点下入りすることもしばしば、北風ピューピュー吹き荒れる屋外を歩くのは堪えるシーズンに突入してしまった。通勤途中、道を行き交う人々のスタイルを見てもコートにマフラー、手袋といった装備を整え、防寒対策をバッチリとっているという姿を多く見かける。

 そんな寒い屋外で暖を取る方法の1つとしてカイロがある。袋から取り出してシャカシャカ振り、鉄が酸化する際に出る熱を用いる使い捨てカイロが一般的に知られている。しかし、今回紹介するカイロはちょっと熱の出す仕組みが違うシロモノだ。

 ライターで有名なZippoが発売したハンディウォーマーがそれ。見た目はZippoライターを二回り程大きくしたようなデザインで、Zippoのロゴも彫られており、なかなかの高級感だ。パッケージには本体のほかにフリース製の専用袋とオイルが付属してくる。

 このハンディウォーマー、熱を出す燃料となるものはZippo用のライターオイル。これにプラチナ触媒と言われる金属物質を組み合わせて使う。オイルを燃料とするということは、これを燃焼させるのかと思ってしまうが、そうではなく次第に気化していくオイルとプラチナ触媒の作用によって熱を出すのだそうだ。

 使い方としては、ハンディウォーマー内に使用したい時間分(付属の計量カップ1杯で約12時間、最大24時間分)のオイルを注入して、プラチナ触媒に3~5秒間ほどマッチやライターで熱を持たせるだけ。徐々にハンディウォーマー全体が熱を帯び始め、注入したオイルが全て反応しきるまで発熱が持続する。

 オイルの注入や使用時にライターなどでプラチナ触媒に熱を持たせるという点は、使い捨てカイロと比べてやや面倒ではあるが、オイルが燃焼するわけではないので安全面は問題なし。それなのに発熱時の熱量は使い捨てカイロの13倍にもなるそうだ。本体の温度は最高で80度に達し、付属のフリースケースに入れないと触ることができないほど熱くなる。また、オイルを充填すれば繰り返し使用もOKと、使い捨てカイロのように廃棄物が発生しないので非常にエコロジーだ。

 オイルの匂いも全くと言っていいほどしない。プラチナ触媒がどのようなものか調べていた時、生ゴミ処理機やエアコンに脱臭・消臭の効果があるとしてプラチナ触媒が用いられている製品があったので、気化したオイルとの熱反応の他に、オイルの匂いを相殺する役割も担っているのかもしれない。

 これから一層寒さが厳しくなっていくだろうが、冷えた体をホットに保ってくれるハンディウォーマーは、デザイン面でも性能面でもお薦めできる一品だ。


Zippoライターとのサイズ比較。二回りほど大きい 厚みはほぼ同じくらい

専用カップを使ってオイルを充填する プラチナ触媒に熱を持たせ、触媒作用を開始させると本体全体が次第に暖かくなる

品名 発売元 購入価格 購入場所
Zippoハンディウォーマー マルカイコーポレーション 2,980円 ナチュラム・オンラインショップ



URL
  製品情報
  http://www.marukai.co.jp/zippo/handy_warmer.htm


(古宮 創)
2004/01/28 11:09

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