|
|
 |
紙面に対してペン先を垂直にアジャスト 「ペンデュラム・ボールペン」
|
 |
 |
インターネットで調べてみると、ボールペンの「筆記テクノロジー」は1943年にハンガリー人のラディスラオ・ピロによって考案されたらしい。ピロは、紙との摩擦で回転する先端の小さな金属ボールがボールペンの軸にあたるチューブ内部に詰められたインクを紙に転写する画期的な構造を思いついたのだ。
筆者はボールペンの開発エンジニアではなく、単なる文房具の入門レベルの愛好者なので、詳しい技術のことはわからないし、あまり想像もつかないが、インクの入ったチューブとその内部のインクを等量に安定して外部に放出・転写するために、いろいろ画期的なアイデアが日夜考えられているようだ。そんなアイディアの中でも、ボールペンのペン先が常に紙面と垂直な位置関係になる仕組みがあれば、前述のペンを寝かせて書くような人でも、インクのカスレや、転写ミス等も最小にでき、綺麗な安定した筆記ができるのではないか、と考えたボールペンの会社があってもそれは至極当然のことだろう。
ボールペンではそこそこ有名なメーカー、米ペーパーメイト社の「ペンデュラム」と呼ばれる商品は、それを実現した画期的なアイデア商品だ。一般のボールペンのペン先は、ボディ本体の先端に取り付けられており、先端のボール側から見て、ボールはグリップする本体の中心に位置し、ちょうどロケットを先端から見たのと同じイメージをしている。
しかし、ペンデュラムのペン先はちょうどコンコルド飛行機や一部の鳥のクチバシのように、本体の中心軸からずれた位置から始まり、中心に向かって湾曲する形をとり、最終的にボールの先端はボールペン本体の中心に位置する構造となっている。なおかつペンデュラムは、その先のユニット部分全体が、書き手がボールペンを握り直して本体の軸を回転させても、常にユニット部分がペンデュラム(振り子)の様に回転移動し、ペン先はいつも紙面に垂直に近い状態をキープしようとする構造になっているのだ。
実際に、このペンデュラムを使って文字を書いてみると、ペン先を意識して紙面に垂直にすることなく、自然とペン先ユニットが回転してベストの位置に移動してくれる。筆記体の英文を一気に一筆書きのように書く場合はベストな商品かもしれない。しかし、画数に応じて、その度にペン先を持ち上げる操作が必要な漢字の場合は、可動式のユニット全体が微妙にガタガタとしてかえって書き辛いのが実情だ。
同じボールペンではあるが、世界中で認知されたスタンダードな構造を採用する限り、国によって多少の不満はあっても、大きな問題にはならないが、対象を絞った画期的な解決方法は、その構造によって向き不向きが大きく現われてくるモノのようだ。
ペーパーメイト社のペンデュラムはアルファベット圏の人には◎、漢字圏の人には△と、はっきり分かれる本日の一品だ! グローバルな商品のテクノロジーの在り方やユーザーインターフェイスを研究したい人にはぜひお薦めしたい。もちろん、話題作りのためにボールペンの歴史からそのテクノロジーの葛藤や蘊蓄まで、これ1つで30分は話すことができるので、考え方によっては超安い本日の本日の一品かもしれない。
|
|
キャップを外す前はごく普通のボールペンと同様に見える
|
コンコルドのような形状をした回転する黒い先端部分がグッドアイデア!
|
品名 |
購入価格 |
ペーパーメイト社 ペンデュラム |
500円 |
■ URL
米Papermate(英文)
http://www.papermate.com/
(ゼロ・ハリ)
2004/01/19 11:21
|
|
|
|
|