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イオンの低価格3メガピクセルデジカメ「D’zign」
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D'zign DZ-338
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ここ数カ月、続けざまに大型ショッピングセンターを新規出店していたりと、その勢いは凄まじいものがあるイオン。筆者の通勤経路にもこの10月、人工スキー場の跡地を利用したイオンのショッピングセンターがオープンした。ぐるっと見て回るだけで2~3時間潰せてしまいそうな店内には品数も豊富な上、食料品売場は24時間体制での営業をするなど、地域住民としては嬉しい限りだ。
そんなイオンが14,800円という低価格でオリジナルのデジタルカメラ「D'zign DZ-338」を発売した。
・1/2インチのCMOSイメージセンサー採用、有効画素数は314万画素
・単3電池2本で動作
・8MBの内蔵メモリ、外部メディアはSDメモリーカード対応
・1.5インチのTFT液晶を搭載
・60cmまでのマクロ撮影
・TV出力機能搭載

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ボタン類は少なく、非常にシンプルな構成
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と、スペックを見る限り、俗に言う「トイカメラ」の域ではないデジタルカメラの部類に入ると思う。使用記についてはPC Watchにもレビューが掲載されているが、使用時のレスポンスは軽快だし、ボタン類も『電源』、『モード切替スライドスイッチ』、『十字キー』、『MENU』、『DISP』の5つのみと非常にシンプル。メニュー操作も直感的に行なうことができ、撮影時の設定項目はホワイトバランスや露出設定程度のオート指向と、操作に至っては非常に分かりやすい。バッテリーも単3電池を使っている割には長時間撮影できる。もし電池切れを起こしてしまってもコンビニに駆け込めばすぐに手に入る点などは専用バッテリーを採用するデジカメにはない利点だろう。
しかし、低価格実現のためにトレードオフになってしまったのだろうか、ボディの質感が安っぽく感じたり、電池蓋のツメが折れそうで怖かったりするなど筐体の設計に残念な点もあるのは確か。また、先述のレビューにも記載されている通り、ISO感度が40固定なのも残念。必然的にシャッター速度が遅くなってしまい、普段使うコンパクトデジカメと同じフィーリングで撮影していると、手ブレになってしまっているスナップの多さに驚くだろう。「手ブレさせないように……」と常に意識してホールドするようにしないと厳しい。晴天時の屋外以外のシーンでは三脚の利用も考慮すべきだろう。
このD'zignはショッピングセンターのイオン系列店舗で発売されているもの。デジカメを買いに来たお客さんというよりも、ショッピングに来たお客さんへ低価格をアピールして販売するといったマーケティングが考えられるが、その中には「カメラは写真を撮るもの」程度の知識しかないユーザー層が多いだろう。そうした初心者にこのD'zignを持たせて手ブレの無いクリアなスナップが撮れるかと問われると、うーんと唸ってしまう。
ただ、日常のスナップ撮影が中心で「クオリティはそこそこ、でも低価格」を求むニーズは大いにあるだろう。実際に店舗で見ていると、手に取って「安い」「このくらいの値段なら買ってもいいかな?」と話しているお客さんの声を聞く。
低価格、そしてシンプルゆえの操作性の簡単さ、手軽さといったファクターは、こうしたユーザー層にマッチしている。あとはもうちょっと質感にこだわったり、シーンに応じて的確に処理してくれるなどユーザーフレンドリーな設計になることを期待したい。
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電池とSDメモリーカードは本体サイドに。電池蓋の耐久性は少々気になるところ
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晴天下の午後3時頃、隅田川・永代橋周辺で撮影。リンク先は無加工(2048×1536ピクセル、785KB)。
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サンプル画像。リンク先はリンク先は無加工(2048×1536ピクセル、787KB)
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夜景のサンプル画像。リンク先は無加工(2048×1536ピクセル、745KB)
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品名 |
発売元 |
購入価格 |
購入場所 |
D'zign DZ-338 |
イオン |
14,800円 |
イオンショッピングセンター |
■ URL
製品情報
http://www.aeonshop.com/aeon/320digi/
イオン
http://www.aeon.info/
(古宮 創)
2004/01/07 10:59
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