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半熟ゆで卵をスマートに食べるために
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一見しただけではいったい何に使う道具か想像すらできない
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本日ご紹介する一品は「エッグ・シェル・ブレーキング・アンド・パフォーレーティング・デバイス」と名付けられている。とんがり帽子のてっぺんに旗棒が付き、その棒に沿って上下する、重量のある分銅のようなモノが取り付けられた怪しい外観だ。すべてのパーツがステンレス素材でできており、一見しただけでは、いったい何に使うモノか、そう簡単には想像できそうもない。
半熟のサニーサイドアップは、多少ナイフとフォークの扱いが不器用でも、お皿の上で食べるものなので大した問題にはならないが、半熟ゆで卵の場合はそうはいかない。細心の注意を払って殻を割り、全ての殻を綺麗に剥がしたまでは良くても、安堵感から勢いよくかぶりついたとたん、周囲にまだ柔らかい白身や黄身を散乱させてしまうことがある。こういう失敗をしないためにエッグスタンドがある。殻のままエッグスタンドに立てた半熟卵に、スプーンの側面で「空手チョップ」を軽く一発食らわせるのだ。
しかし、スプーンの空手チョップは、極端に短いストロークで瞬発的に力を集中しなければ、意外と卵の殻は固くて割れにくい。こういうウルトラC級の動作を緊張感の中で行なうと、往々にして、スプーンをブーメランのようにテーブルのはるか彼方に飛ばしたりしがちだ。最悪の場合は、空手チョップのターゲットを見誤り、エッグスタンドごと半熟卵を床に叩きつけたりしてしまうこともある。
「エッグ・シェル・ブレーキング・アンド・パフォーレーティング・デバイス」は、そんな失敗をしないための「半熟ゆで卵殻簡単破壊装置」なのだ。使い方は至って簡単。
(1)半熟にゆで上がった卵を適当なエッグスタンドに立てる。(2)片方の手で「エッグ・シェル・ブレーキング・アンド・パフォーレーティング・デバイス」の先を持って、その下部の帽子部分をエッグスタンドに立てたゆで卵の頭に軽くかぶせる。(3)余っているもう一方の手の親指と人差し指で、「エッグ・シェル・ブレーキング・アンド・パフォーレーティング・デバイス」の軸にセットされている球体の重しを、スライドさせるように頂点まで慎重に持ち上げる。(4)球体を持ち上げた指を離し、球体を引力の力だけで「ガツン」とゆで卵が被った帽子の上に自然に落下させる。
あら不思議、それだけで、半熟のゆで卵の頂点部分だけが丁度スプーンが入る大きさにカットされてしまうのだ。ただ、筆者はどうも映画「ハンニバル」のレクター博士シェフを想像してしまって、すくい上げた半熟卵をすぐにまたフライパンの上に置きそうになってしまいます。
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たったこれだけで本当に卵の殻が割れるのだろうか!?
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人によってこの状態をどう想像するかまちまちだろうが……
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品名 |
店頭価格 |
発売元 |
エッグ・シェル・ブレーキング・アンド・パフォーレーティング・デバイス |
2,800円 |
六本木AXIS「リビング・モチーフ」 |
■ URL
六本木AXIS「リビング・モチーフ」
http://www.livingmotif.com/
(ゼロ・ハリ)
2003/12/26 11:06
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