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いずれ自分も欺かれる? 「へそくり辞典」
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「へそくり辞典」。家人に見つかる前に、袋から出しておくべし
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中を開けると、ほら、この通り
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唐突だが「へそくり」ってヘンな言葉だとは思ったことはないだろうか。その語源を探るため、さっそくオンライン辞書で調べてみることに。
・へそくり
「臍繰り金(がね)」の略。
ガルルルルとうなりそうな解答(笑) なんで「へそ」なのか!? そこが素朴な疑問なのだ。どうやら語源は「臍繰り金」らしいが、その意味がわからない。そこで調べてみると
・臍繰り金
〔綜麻(へそ)を繰ってためた金の意で、「臍」はその当て字という〕
(主に主婦が)内職をしたり倹約したりして、内緒でためた金。ほぞくり金。
ううむ、次は「綜麻(へそ)って何よ」という新たな疑問が。調べ物にはありがちなパターンだ。
・綜麻
績(う)んだ麻糸を環状に幾重にも巻きつけたもの。おだまき。
いまひとつ具体的なイメージに欠けるが、あと一歩のところに来ているかもしれない。そして「おだまき」を調べてみる。
・おだまき
つむいだ麻糸を巻いて中空の玉にしたもの。おだま。
ここまできて、ようやくすっきりした。つまり内職でお金を貯めていたということだろうか。麻糸をつむいで巻くという行為はどこかの歌に「かあさんが麻糸つむぐ……」とあったように、男性というより女性の作業とされていたのだろう。
さすがに21世紀の現在では、業者でもない限り、麻糸をつむいでいる家庭はないだろう。となると新たな隠し場所が必要になってくるわけだ。そんな皆様に朗報。現代の隠し場所は「へそくり辞典」なのだ。
「岩島 国語辞典 第3版」というとても微妙な表記が泣かせる「へそくり辞典」は、ホンモノの辞書と並べてみても見分けがつかないほど。しかしカギ付きの立派なボックスなのである。これが整然と並ぶ書籍に混じっていても誰も不思議には思わないだろう。
会社から突然現金で戻ってきた社員旅行用などの積立金。既婚サラリーマンのどれくらいがパートナーに申告しているであろうか。筆者が知る限り、正直に申告してすべて相手に奪われたという誉めるべきか笑うべきか迷う1例を除き、全員が口にチャック状態らしい。つまり貴重な臨時収入なのだが、突然財布の中に多量の現金が入っている状態というのは不信以外のなにものでもない。そんなときはこの「へそくり辞典」に入れてこっそり保管しておくと良いといえよう。ただし万が一見つかってしまった場合は、明らかに隠蔽の意図が伝わるので、その後の修羅場の責任はもてない。
現金以外でも貴重品をしまっておくのに十分な容量を持つので、盗難防止にも一役かいそうだ。……ってここに書いたら全然秘密にならないか。
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横から見ると、箱であることは明白。ちゃんとカギも付属している
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ホンモノの辞書と並べてみても見分けがつかない
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品名 |
発売元 |
購入価格 |
購入場所 |
へそくり辞典 |
アイメディア |
980円 |
くらしのヒント |
■ URL
アイメディア
http://www.aimedia.co.jp/
製品情報
http://www.aimedia.co.jp/information/2003_10_new/2003_10_new_hesokuri.html
(すずまり)
2003/12/05 11:07
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