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カセットテープ音源を手軽にMP3化! パソコン用カセットデッキ「Plusdeck2」
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パソコン用カセットデッキ「Plusdeck2」本体。メカニカルなデザインもなかなかグー
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中学生の頃、レンタルレコード屋通いが日課の1つだった。筆者が中学校に通っていた当時、レンタルレコード屋の品揃えは、まだLPレコードがメインで、そこに新興勢力のCDがようやく登場してきた頃であった。借りてきた巨大なLPレコードはカセットテープにダビングされ、そこからさらにお気に入りテープを作ったり、友人のリクエストに応じて編集したりしていた。レンタルレコード屋の品揃えに飽き足りなくなると、FMを延々とエアチェックしたり、距離が離れた中古レコード屋に遠征してレアな音源を探したりもしていた。ジャンルは邦楽から洋楽、クラシックからアニメのサントラに至るまで、文字通り手当たり次第である。今考えるとよくそんな時間があったものだと不思議になるが、おかげで自宅には山のようなカセットテープが溢れることになった。当時CD-Rや記録型DVDといったデジタルデバイスがあれば、どんなに便利だっただろうと思う。
話が横道に逸れるが、当時筆者が愛用していたカセットテープの銘柄は、TDKの「AR-X」シリーズ。なぜTDKかというと、中学時代に学級委員をしていた関係で、カセットテープのメーカーの中で唯一ベルマークが添付されている同社の製品はそれだけで結構な魅力だったのだ。今となっては「なんじゃそりゃ」と思ってしまう理由だが、たったそれだけの理由でTDK製品を延々と買い続けていた。やがて経済的な理由でマクセルのUDシリーズに鞍替えしたりもしたが、いまでも筆者の実家の押入れには捨てるに捨てられないAR-Xが数百本眠っている。

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同梱品一覧。本体のほか、ケーブル・ブラケットの姿が見える。なおドライバ・説明書の類は英語版
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さて今回紹介するのは、パソコンの5インチベイに内蔵させるカセットデッキという非常にマニアックな一品である。要するにカーステレオのカセット部分を抜き出して、パソコンに接続できるようにしたものだと思えば良い。本体前面のボタンで再生/停止、早送り/巻き戻しの操作が行えるほか、同梱ソフトを用いてパソコン側から同様の操作を行うこともできる。早い話、これを使うことによってパソコンを経由してテープを聴いたり、テープ音源をMP3に変換保存できるのだ。取り込んだ後にSoundEngineなどで分割・補正をかければカセットテープ音源のMP3化が完了である。WMAやWAVEにも対応しているので、カセットテープの音源をデジタル保存したいというニーズにはぴったりの商品であろう。筆者は試していないが、逆にパソコン内のデジタル音源をカセットに録音することもできるので、カセットデッキしかないマイカー用にテープを作成する時にも便利だ。
パソコンとの接続方法だが、少々クセがある。まず本体を5インチベイにセットしたのち、同梱されている入出力インターフェイスボードをパソコンのブラケットに装着し、パソコン内部で両者をケーブルで接続。さらにパソコン背面のサウンド端子およびシリアルコネクタと、前述のインターフェイスボードに装備されている入出力端子を計4本のケーブルで接続するのである。パソコンの外側で繋ぐ形になるためお世辞にもスマートとは言い難いが、アナログ時代の象徴とも言えるカセットデッキが、パソコン上のユーティリティから制御されてガチャコンガチャコン動く様子は微笑ましいものがある。このユニークさだけでも「買い」であると個人的には思う。
てなわけで、せっかくなのでこのパソコンカセットデッキで前述のAR-X数百本をMP3化するか……って、さすがにテープそのものを選別することが先みたい。ふぅ。
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取り付け方法その1。まず5インチベイに本体を挿入する。ちなみに本体奥行は215mmと標準的なサイズ
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取り付け方法その2。背面に装着したブラケットとサウンド端子・シリアル端子をケーブルで接続
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カセットを挿入しているところ。もちろんオートリバースも大丈夫
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ユーティリティの操作画面。対応OSはWindows 95/98/Me/NT4.0/2000/XP/
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品名 |
発売元 |
購入価格 |
購入場所 |
5インチベイ内蔵カセットデッキ 「Plusdeck2」 |
Axxen(韓国) |
14,800円 |
ぷらっとオンライン |
■ URL
5インチベイ内蔵のカセットデッキが発売、ソフトで制御も可能 (AKIBA PC Hotline!)
http://www.watch.impress.co.jp/akiba/hotline/20030830/etc_plusdeck2.html
(kizuki)
2003/11/25 11:10
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