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携帯できるかも? 電池で安心のろうそくとお線香

左がろうそく、右が線香
 いろんなものが便利になっているが、こんなものまで……と感じたのが今回ご紹介する2つの品なのだ。それは電池式のろうそくとお線香。どちらも単5電池が2個付属しており、超高輝度LEDで「抜群の明るさ」。電子の炎だから倒れても安心。ろうそくは炎の頭を押すとスイッチオン。線香は香炉の灰入れ部にあるスイッチを押すと先端が赤く輝く仕組み。単純に面白い。これなら確かに火事の心配もない。暗闇に光るその様子は幻想的でもある。が、一抹の不安が頭をよぎる。「いいのか、これで?」

 いくらライト好きな筆者でも、非常時にこれを明かり代わりに使おうとは思わないが、実のところお線香がちょっと苦手だったりするので、もしも許されるならいいかもしれないと思ってみたり。許す許さないを誰が判断するのかちょっとわからないのだが、仏事の作法だろうか、それとも伝統だろうか。そもそもなぜお線香とろうそくが使われるのか、知らずにいることが問題だと思い、少々調べてみた。

 お線香とは早い話「棒状のお香」だ。原料によって「匂い線香」と「杉線香(墓線香)」の2種類に区別され、現在一般に使われているお線香とは椨(たぶ)の木の皮を粉末にして固めたものに、さらに香りをはっきりさせるために植物性香料(チョウジ、ビャクダン、ヂンコウなど)や、動物性香料(ジャコウなど)を加えたものらしい。この香りが不浄を清めるとか、心を落ち着かせて香煙を通じて仏様と話しをするためという目的もあるようで、とにかくポイントは「香り」なのだ。ろうそくについてはまさに「明るく照らす」ことに意味があるらしい。闇の中を明るく照らし出されるという安心感は納得できる。

 さて、電池式のろうそくは「明るく照らし出す」という効果において目的を達成していると言える。ではお線香はどうか。残念ながら本来の目的を達成していないといえよう。最近は住宅事情から煙の少ないお線香も多数あるようなので煙はナシでいいとしても、やはり「無臭」は問題だろう。ライトがついて、さらに香りが立ち込める仕様になるとまた違ってくるかもしれないが。


どちらも単5電池2本で光る ろうそくは炎の頭を押すとスイッチオン。線香は香炉の灰入れ部にあるスイッチを押すと先端が赤く輝く仕組み

闇の中を明るく照らし出されるという安心感は納得

品名 発売元 購入価格 購入場所
安心のろうそくミニ
安心のお線香ミニ
旭電気化成 ろうそく:1,580円
お線香:1,980円
くらしのヒント



(すずまり)
2003/11/21 10:50

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