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これ1台で2役も3役もこなすマルチなデジカメ「DiMAGE X20」
DiMAGE X20
単3型乾電池も利用できる
EXILIMやサイバーショットUの登場以降、そのラインナップが充実してきた小型デジタルカメラ。ただし低価格かつ小型というメリットの反面、機能も制限されていることが多い。ズームができるか、自分の使いたいメモリカードに対応しているか、動画は撮影できるのか。購入に迷うポイントは様々だ。
そんな中で筆者が最終的に選んだのが、コニカミノルタの「DiMAGE X20」。決め手はその大きさと値段で、さらにデジタルカメラに期待されるような機能をほとんど網羅していること。ズームは光学3倍で、マクロは10cmまで撮影できる。電池は単3型の充電池のほか、アルカリ乾電池も公式にサポート。動画は音声付きでSDカードの上限まで撮影できるし、起動時間も約1秒と高速だ。
ツクリも低価格ながらしっかりしている。SDカードスロットやパソコンと接続するUSBポートは、使わないときに蓋を閉めることができる。ストラップホルダーは側面に2つ用意されていて、ストラップで両側を支えられる仕組み。ひと昔まえのカメラ付き携帯電話のように、自分撮り用のミラーなんてのも用意されている。
撮影以外にも隠れた機能が満載だ。撮影した画像をカメラだけで640×480ピクセルまたは160×120ピクセルにリサイズできるので、パソコンやSDカード対応の携帯電話ですぐ送ることもできる。USB経由でパソコンと繋げばWebカメラとして使えるので、メッセンジャーでビデオチャットする時も便利。1台で2役も3役も果たしてくれるというコストパフォーマンスの良さがとても気に入っている。
もちろん良いことばかりではない。カメラの設定は一括リセットか一括保存しかできないので、柔軟なカスタマイズはしづらいし、ボタンが少ないだけに操作手順も多くなる。オートフォーカスもピントが合うまでやや時間がかかる印象だ。けれどもそれは慣れてしまえば十分使いこなせるレベルだし、少なくともよほど高レベルな機能でなければ、「この機能がない!」と不満を感じることはほとんどない。
最近はキヤノンや京セラ、松下電器産業などが立て続けに薄型デジカメを発表してきたが、先に述べた「光学3倍」「単3電池対応」「音声付動画を無制限録画」といった点だけでも、まだまだ「DiMAGE X20」の優位性は変わらない。むしろさらに値段が下がって手に入れやすくなるのかもしれない。気軽に持ち運びできるデジタルカメラを探していて迷ったら、「とりあえず買っておいて損はない」とオススメできる一品だ。
ホテルからの眺め。まるで雲の上かのよう(リンク先は1280×960、415KB)
マクロはモードを切り替えずに撮影できる(リンク先は1280×960、578KB)
空飛ぶ熱気球。実は地上からそれほど高くない位置にいるものを撮影(リンク先は1280×960、401KB)
駐車場に迷い込んだキツネをすかさず撮影。起動の早さに感謝(リンク先は1280×960、562KB)
品名
発売元
購入価格
購入場所
DiMAGE X20
コニカミノルタ
29,800円(2003年8月下旬購入時)
ヨドバシカメラ 錦糸町店
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URL
製品情報
http://www2.konicaminolta.jp/products/consumer/digital_camera/dimage-x20/
(結城 海)
2003/10/29 11:20
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