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ある意味究極の合体グッズ? 「はさみカッター」
はさみカッター本体。どちらかというとオモチャっぽいカラーリング。これだけではどのような仕組みになっているかイマイチ分かりにくい
2つの商品を合体させて新しい商品を作るという発想は、古くから新製品開発におけるスタンダードな手法である。その中でも有名かつ今なお手本とされるのは、鉛筆と消しゴムを合体させた「消しゴム付き鉛筆」で巨万の富を築いたリップマンであろう。第2のリップマンを狙ってか、生活小物や文具といったジャンルを中心に、2つの商品を合体させるという試みは後を絶たない。OAサプライ業界で言えば、電卓付マウスパッド、テンキー付マウス、データホルダー付OAフィルターなど、実用性では甚だ疑問な製品を見かけたことのある方は多いだろう。
実はこのテの商品、爆発的な大ヒットとまではいかなくとも、その目新しさが手伝って販売店へは容易に導入できる場合が多く、メーカーとしても省コストで販路を広げたい場合に意外とメリットがあったりする。あと、さらにこれらの面白グッズを見かけたら、とりあえず買ってしまう筆者のような物好きもこの一連のサイクルに貢献しているのは言うまでもない。
さて、今回紹介するのは文具業界から登場した究極の合体グッズ。はさみとカッターを合体させた、その名も「はさみカッター」である。もう少しネーミングは工夫できなかったのかと首をひねりたくなるが、実は商品自体はさらにひねりがないのが困りモノである。というのもこの「はさみカッター」、はさみの2本刃とカッターの1本刃が完全に分離独立しているのである。つまり、合体グッズにありがちな「こじつけ」をハナっから無視して、純粋に2つの商品を合体させただけなのだ。はさみの刃の一方をカッターとして利用するとか、あるいは2本の刃をそれぞれカッターにしてしまうとか、そのへんの工夫やこだわりが完全に欠落しているのだ。数ある合体商品の中でもこれだけストレートに合体させただけの商品も珍しい。
で、これだけであれば本稿で紹介する必要性ゼロなのだが、実はこの商品、使ってみると意外と(?)便利なのだ。というのも、たとえばヒモとガムテープで梱包された宅配便の荷物を解体するというような、はさみを使うかカッターを使うか判断に迷うようなシチュエーションにおいて、とりあえずこれ1つ持っておけばロスが発生しないからである。はさみが有効なシチュエーションで無理矢理カッターを使ったり、その逆で使ったり、ということをする必要がなくなるため、作業中のイライラ度が減少するし、わざわざ引出しをひっくり返してはさみやカッターを探す手間も省ける。そのへんまで計算に入れて作られたグッズだとしたらこれは脅威である。
肝心の「使い勝手」については評価が分かれるような気もするのだが(笑)、その便利さには太鼓判を押しておきたい。ウソと思う前にまずは使ってみて欲しい。
裏返しにして刃を広げたところ。カッターとハサミを合体させただけであることが一目瞭然。先端からちょこっと出たカッターの刃が涙、そして笑いを誘う
実際に握るとこーなる。グリップの細さは子供向きの仕様と思われるが、子供に持たせると危なそーな製品であるのもまた事実
パッケージ。製品名の前に「おもしろ」と付いているところからもターゲット層がわかろうというもの。便利は便利なんですけどね
品名
発売元
購入価格
おもしろはさみカッター
三幸製図機械製作
500円
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URL
製品情報
http://www.drapas.co.jp/page3omosiro.html
(kizuki)
2003/10/22 11:01
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