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USBプリンタもLANでつなごう
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ボディはコンパクト。無線LANカードは着脱式。PIXUS MP700の全機能が使えるというマッチングの良さが魅力
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筆者宅では今年はじめ、キヤノンの「PIXUS MP700」というカラーインクジェットの複合機を購入した。プリンタだけでなく、スキャナやカラーコピーの機能も搭載されている上、メモリカードからのダイレクトプリントにも対応するというシロモノだ。これがあれば、メガピクセル級のカメラ付きケータイで撮った画像もパソコンなしに印刷できる。ただ、さすがに複合機ということもあり、通常のプリンターに比べ、ひと回りデカい。仕事部屋に設置すると邪魔なので、他の部屋に設置するしかないということになった。
そこで問題になったのがパソコンとの接続だ。なぜなら、MP700はパソコンとのUSBケーブルでの接続にしか対応していないからだ。最近のカラープリンタはパソコン本体にUSBポートが標準で搭載されているため、USB接続のみという商品が増えている。一見、便利そうなUSB接続だが、規格上、最大5mまでしかケーブルを伸ばすことができない。それに、パソコンの環境を見てみると、今やブロードバンド環境が普及したことにより、家庭内でのLANも一般的になりつつある。複数のパソコンがある環境でカラープリンタを購入するのなら、それぞれのパソコンからLAN経由で印刷したいというのが人情というもの。
じゃあ、USB接続のカラープリンタをどうやったら、LANに接続できるか。通常は「プリントサーバ」と呼ばれる機器をプリンタに接続して、複数のパソコンから印刷できるようにするんだけど、これがどういうわけだか、ほとんどのプリントサーバがセントロニクス準拠のいわゆる「プリンタポート」に接続するタイプ。つまり、USB接続に対応したプリントサーバはまだまだ少数派なのだ。
いろいろと探し回った挙げ句、筆者が見つけたのが新潟キヤノテックの「Net Hawk Wireless-Print 11」という商品。これはキヤノン製USB接続プリンタをネットワークで共有するためのプリントサーバで、LAN環境については有線と無線LANの両方に対応している。しかも、筆者の持つPIXUS MP700にも対応しており、プリンタ機能はもちろん、スキャナ機能もLAN経由で利用できるというスグレモノだ。USBポートは2基備えているため、もう1台、USB接続のプリンターを購入したときも、Net Hawk Wireless-Print 11に接続すれば、すぐに共有することができる(普通は2台持たないだろうけど(笑))。
Net Hawk Wireless-Print 11の無線LANは、最大11Mbpsでのワイヤレス通信が可能なIEEE802.11b準拠。巷では最大54Mbpsでの通信が可能なIEEE802.11gやIEEE802.11aに対応した無線LANも登場したけど、プリントサーバとして利用する程度なら、IEEE802.11bでも特に不満を感じることもない。無線LANの動作モードはいくつかあって、Net Hawk Wireless-Print 11とパソコンを1対1で利用する「アドホックモード」、無線LANのアクセスポイントとして動作させる「アクセスポイントモード」、すでにあるアクセスポイントに接続させる「インフラストラクチャモード」から選べる。すでに無線LANを利用していて、離れた部屋にプリンターを設置したいのなら、インフラストラクチャモードがおすすめだ。
設定はウィザード形式のユーティリティ、Webブラウザによる設定画面が用意されており、ユーザーのスキルに応じて、使い分けることができる。気になるのはインフラストラクチャモードでの設定に手間が掛かることと無線LANの出荷時設定。特に、無線LANは出荷時のSSIDが共通のものに設定され、WEPキーも使われていないため、変更は必須。これだけセキュリティ対策が叫ばれてるご時世だから、本当はユニークなID(共通ではないID)を出荷時に設定しておいて欲しいんだけど……。
Net Hawk Wireless-Print 11で、もう1つ注目なのがPIXUS MP700のメモリカードスロットがLAN経由で利用できること。詳しくは新潟キヤノテックのホームページに公開されているので、そちらを参照して欲しいけど、メモリカードスロットがないデスクトップパソコンなどを利用している人にはなかなか有用な機能。同様に、Net Hawk Wireless-Print 11のUSBポートにハードディスクなどを接続したときもLAN上で共有できるそうだ。
無線LANを搭載し、機能的にもかなり多機能であるため、プリントサーバとしてはやや高いけど、USB接続のプリンタが共有できるだけでなく、無線LANアクセスポイントも手に入ること考えれば、まずまずのお値段。USB接続のプリンタをLANで共有したい人、無線LANもいっしょに欲しい人は検討の価値アリだ。
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ユーティリティのインストーラーはユーザーのレベルに応じて選べる
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ユーティリティの管理者モードでは無線LANやストレージの設定が可能
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品名 |
発売元 |
購入価格 |
購入場所 |
Net Hawk Wireless-Print 11 |
新潟キヤノテック |
27,800円 |
秋葉原 |
■ URL
製品情報
http://www.niigata-canotec.co.jp/product/wp11/
(法林岳之)
2003/09/17 11:23
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