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幻のコンビニフィギュア「リカヴィネ」
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こいつがその幻のフィギュアのパッケージ。「俺は食玩なら得意だぜ!」という人でも、あまり見たことがないんじゃないじゃないんじゃないでしょうか
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見よ、この愛くるしい姿を。まさに萌えを具現化したこの形を見れば、「マニアに買い漁られ、店頭からあっという間に姿を消した」という事情にもうなずけるだろう。
このフィギュアは“リカちゃんヴィネット”、略して「リカヴィネ」。タカラの着替人形「リカちゃん」の販売5,000万体突破記念特別企画として、8月から全国のセブン-イレブンと一部のミニストップなどで販売されていたものだ。企画をチョコエッグのフィギュアで今やすっかりメジャーになった海洋堂、そして販売をタカラが担当した。
原型作成を担当したのは大嶋 優木氏。いわゆる“萌え系”を得意とする原型師で、その作品には以前からその筋では非常に高い人気がある。リカヴィネもフィギュア・ガレージキットの展示即売会「ワンダーフェスティバル」において展示され、その完成度の高さが、特にインターネット上でかなりの評判となった。企画した海洋堂のWebサイト「kaiyodo.net」によれば、どれほど人気が出るか読めないということで通常の食玩の半分程度に抑えて生産を行ったようだが、発売直前あたりからインターネット上では「見たら即、箱買い(仕入れ用のカートンごと買ってしまうこと。12個で1セット)」と宣言する者が続出するという加熱した状態になっていた。
そして、発売。東京では海洋堂のホビーロビーで7月28日から、全国的には7月30日から販売が開始されていたのだが、本当に「見たら箱買い」を実践するマニアが続出したためか、コンビニの店頭に並ぶたびに消えてしまう。店員が店頭に品を出すと、短くて5分、長くても2~3日でほぼ売り切れていた。食玩の本拠地とも言える秋葉原の海洋堂ホビーロビーでさえ、8月2日には完売するという異常事態になってしまった。
実は、筆者もこのリカヴィネを入手するために実に10件ものセブン-イレブンを渡り歩いた1人だ。セブン-イレブンの京王線沿線からスタートし、カーナビの「近隣施設検索」で最寄のセブン-イレブンを見つけては、そこでなければまた次へ……を繰り返し、店頭でこの商品が並んでいるのを発見したときには道のりにして12km弱、スタート地点とは別の京王線某駅前店まで来てしまっていたのである。ちなみに、店頭在庫18個を見たとたん、当然のようにその全てをレジに抱えていった。ビバ大人買い。
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ご参考までに、これが筆者が渡り歩いた“セブン-イレブンロード”だ
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販売が始まって1カ月が過ぎた現在では、さすがに騒ぎはかなり落ち着いてきているが、同時にメーカー在庫も尽きようとしており、本当にもう店頭で見ることができなくない幻の商品になりつつある。メーカーサイドでは、現在まで再販の予定を全く公表していないので、これで販売終了となる可能性も否定できない。
ほとんど可能性としてはありえないが、万一、コンビニでこのリカヴィネを見ることができたら、何はともあれ、1つ購入してみて欲しい。それが、将来、歴史的なアイテムとなる可能性もある。また、フィギュアの完成度の高さ、愛くるしさにきっとまいってしまうだろう。そう、それがあなたの今まで知らなかった「萌え」という感情なのだ。ようこそ、“その筋”な世界へ。
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この躍動感。重箱の中のエビフライも跳ねてる。やぁ、芸が細かい細かい。なお、この際にわんこに萌えちゃっうのはかまわないと思う
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ちなみにリカヴィネには大嶋優木画のリカちゃんトレカも付属。絵柄はフィギュアの種類に連動している
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品名 |
発売元 |
購入価格 |
購入場所 |
KT Figure Collection リカヴィネ |
タカラ |
300円 |
セブン-イレブン |
(で)
2003/09/10 11:00
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