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タイのデザイナー集団「プロパガンダ」のテープディスペンサー
思わずのけぞってしまう、変で可愛いテープディスペンサー
諸外国から「Jpan as Number One」といわれ、製造業では世界一ともてはやされ、テクノロジー立国であったはずの日本も、昨今はその勢いも色褪せつつある。製造工場だけではなく、基礎的な研究・開発拠点でさえ、中国を筆頭とするアジア各地に移転し、日本国を中心とするドーナツ化現象が現われてきているようだ。
これまで、常に米国を師と仰いできた日本に、これから必要なのは、ヨーロッパ諸国に見られるような「高付加価値ブランドマーケティング」や、「どうしても欲しくなる感性」のある商品デザインやコンセプトなどだ。
テクノロジーの次に、これからの日本を支えていくであろう大きな要素に「デザイン」がある。島国でエネルギー資源も乏しい日本で、エネルギーがなくても、工場がなくても、センスや経験、良き指導者より受けた教育を資本に、大きく成長する分野にソフトウェア開発やデザインがある。しかし、前者に関しては基本設計を除いてその多くは単純なコーディングというルーチンワークなので、製造業と同じく生産現場は人件費の安い諸外国に確実に移動しており、その動きを止める方法はもはやないだろう。
一方、デザインの世界でも、日本政府や企業が過去積極的に手を付けなかったために、諸外国、特に最近はアジア諸国の方が日本よりも先行しているのでは、という不安にかられる昨今だ。今後のデザイン分野は単なるクリエーターの養成だけではなく、彼らが今までの自分とは関係のなかった最先端のテクノロジーを活用し、クリエイティブを自由にマネジメント&マーケティングできる「デザイン技術」を具体的な教育として提供しなければならないだろう。
そうしたアジアのデザイングループの1つ、タイの「プロパガンダ」も世界に羽ばたく新進のデザインチームに成長した。彼らのプロジェクト名でもある「プロパガンダ」の感性を思い切り表現した「Mr.P」は、日本でもWebショップなどで圧倒的な人気を誇っている。今日、ご紹介する一品「テープディスペンサー」は彼らの代表作の1つ。18mm幅テープの小さなロールを内蔵し、口から引き出すセロテープやメンディングテープを、揃えた足の指先のカッターで綺麗に適度な長さに切れる優れモノだ。テープ交換や補充も簡単で、お尻のところにある滑り止めも机をしっかりとホールドし、操作感も上場だ。見事に感性と機能が合体している商品なのだ。
国内のデザイン雑誌でプロパガンダの紹介と共にこの商品を見つけ、Web上を探して見つけた時は、思わずその場でWebインパルス・バイイング(ネット衝動買い)をやってしまった。インテリアやステーショナリーにはちょっとこだわりのある女性にもプレゼントしてみたが、非常に気に入ってもらえたようだった。他にもキーホルダーや電気スタンドなど、多くのインテリアやステーショナリーを手掛けているプロパガンダだが、日本より先に欧米で認知されて世界に羽ばたいている状況が、ますます、日本のドーナツ化現象に対する不安を呼び起こす。世界を同時に結んでしまったインターネットの急速な普及は、今となっては日本を大昔の鎖国状態に逆行させたのではないかと不安な毎日だ。
少し小さいが、文具として机上で使うには十分なテープの長さだ
意外と効きめのある底面の滑り止めラバー
品名
購入価格
購入場所
テープディスペンサー
2,800円程度
Webショップ「SCOOP」
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URL
プロパガンダのテープディスペンサーを販売中のサイト「Cross Road Store」
http://www.crs-z.com/crs29.htm
(ゼロ・ハリ)
2003/09/03 11:00
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ケータイWatch編集部
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