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本日の一品タイトルGIF
ガラス職人さんが作るこだわりのグラスをゲットする

写真では分かりにくいが、グラス自体がねじれ気味になった独特の形状
 近年、全国のあちこちで吹きガラスを体験できるスポットが増えている。初心者でも手軽にガラス工芸を体験できるようになりつつあるのは嬉しい限りだ。ガラスの加工というのは非常に難しいもので、最初のうちはバーナーワークだけでも精一杯だが、その難しさこそが多くの人を惹きつけるポイントなのだと思う。また、実際に加工を行なわなくても、加工の様子を傍で見ているだけで十分に楽しいというのも1つの魅力である。プロの職人さんが、吹きガラスで筒状の物体を作っている様子などは、長い時間見ていても飽きることがない。

 ガラス製の器が他の材質より優れているのは、何と言っても「見た目の美しさ」である。成型が終わったあとのガラスに装飾を施す技法(いわゆるコールドテクニックやホットテクニック)も素晴らしいものだが、私の場合、ガラス工芸を見る時は成型段階での技法に着目することが多い。成型段階でどれだけ完成品の形状に近づけられるか、いかに「素」のガラスだけで美しさを醸し出すか。それがすなわちガラス職人さんの腕であり、ガラス製品に惹かれる部分だと思うのだ。

 今回紹介するグラスは、その筋では有名な「加賀ガラス館」で購入したものである。ねじれ気味の形状こそ特徴的だが、余計な装飾はまったくないシンプルイズベストの品である。このグラスが優れているのはなんといってもその「軽さ」。市販されているガラスのコップは大抵が数ミリ以上の厚みを持っていて重量感があり、持っただけで手にズシリとくるものが多い。しかしこのグラスは厚みが2mm弱でたいへん軽く、日常的に利用していても腕が疲れない。実際に利用してみると、この点は大きなポイントであることが分かる。

 しかもその薄さの割には耐久性にも優れており、1年以上使い続けて、欠けの1つもない。粗悪なガラス製品はどんなに厚みがあっても少しの衝撃ですぐに割れてしまうが、このグラスを使い続けるにつれ、ガラスの耐久性は厚みによるものではないとつくづく実感させられる。市販されている量産品や、素人が体験講座で作るガラス作品とは一線を画する逸品である。

 本品は職人さんによる手作り品なので、店頭で販売されている商品も一個一個形状が異なっている。ガラス製の器を扱う店舗は各地に増えてきているので、読者の皆様も職人こだわりのグラスを入手してみてはいかがだろうか。


ズングリムックリした別のガラス製コップ(右)との比較。ガラスの厚みの違いがお分かりいただけるだろうか 撮影用に紅茶を入れてみた……が、熱くて持てないがためにこんな持ち方に(苦笑)

品名 購入価格 購入場所
ガラス製グラス 1,500円 加賀ガラス館&地ビール館



(kizuki)
2003/09/01 11:04

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